うつけ者アイムソーリー

二つの頂点、二人の天才の饗宴。

詩暢ちゃんはさすがの出オチ要員やでぇ、色んな意味で勝てる気がしない。
なるほど、試合前の体調管理すらできない、その体たらくはプロとしては失格で、彼女が人間としては未熟なことが示されている。
その一方で、彼女はかるた選手としては一つの理想像として完成されていることが今回のエピソードで分かった。
札一枚一枚に注ぐ愛情、かるたを誰よりも愛した子供は、誰よりもかるたに愛される子供になった。
札と札を糸で紡いでいく、その姿は正反対のスタイルと思われた千早が目指していたものと重なった。
詩暢ちゃんの本当の強さが理解できるまでに、千早は成長したことが何気に示されているわけだ。


高すぎる頂に挑む凡人ユーミン。
技術の高さを見せ付けるも、調子を取り戻した詩暢ちゃんの圧倒的な実力に為すすべもなくやられてしまう。

縮まらない差を実感して、再びすり潰されてしまうのか……と思った所に翠北会の面々との絆によって救われるのがいいね。
彼女は一度同じ気持ちを味わっている。でも、自分を支えてくれる力に気付いているからもう潰れたりしないのだ。千早との試合で学んだことがちゃんと活きている。


さて、ついにそのベールを脱いだ超人・周防名人。
彼のその強さは、千早と同じ感じの良さを極めたもの。来週詳しい説明がされると思うから詳細は省くけど、このいかにも漫画チックな能力が実はフィクションでもなんでもないというのが恐ろしい(笑)

周防名人が3連覇中で、実際の名人が14連覇である、と言えばそのすごさが分かるだろう。事実は小説よりも奇なり。

詩暢ちゃんとのやりとりのシーンがカットされているせいで、取り札の数を合わせたり札をぶつけたりする愉快な性格が伝わり辛かったのが残念。というか、あと一話(だよね?)だけどちゃんと名人に声付くんだろーな？(笑)

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