アクセル・ワールド
アクセル・ワールド 5話 「Aviation ; 飛翔」 感想
チユリはやはり魔性の女。見込んだとおりだったぜ……。
自分の彼女と親友がベッドで直結してたらそりゃキレるわ。余談だけど直結ってフレーズのいかがわしさは絶対確信犯(誤用)だよね。
というかそっち方面で考えるとタクムのパイルって……うん、ここは思考を止めるべきだな。
いや、でもネタでなく男性の象徴みたいなあのパイルがタクムのコンプレックスっぽいんだよなぁ。ようは男としての自分に自信がないから、加速世界で得た力で学業成績とか剣道の実績とかのステータスを欲しがってたわけだ。
それも全てはチユリに振り向いて欲しいため。
彼は潜在的にどこかハルユキを見下しているから、そんな彼をチユリがまるで自分と対等であるかのように接することに耐えられなかった。
彼がチユリの気を惹く為にバーストリンクを使って虚飾すればするほど、変わらないチユリの態度に惨めさを感じたのでしょう。恋人関係になっても、唯一の男として見てもらえない。それがコンプレックスになって、あのアバターになったんじゃないかな。
ハルユキがタクムにいつも劣等感を抱いていたように、タクムもハルユキに、ステータスでは勝ってるはずなのに欲しいものが手に入らない、という意味で劣等感を抱いていたんだろう。
ここでハルユキが決定的な形で勝利してみせることで、彼に対等と認めさせたのは強引ながら上手かった。こじれてしまった幼馴染三人に必要なのは、一度本音をぶつけあうこと。
中学生になって、なんとなく本音も話せなくなった彼らだからこそ、醜い感情をさらけ出すことまでしないとリセットできない。本格的な関係の修復は次回以降でしょうが、手法自体は今回ですでに提示されているので実質的にもう解決してるようなもんかな。
ハルユキの飛翔シーンは中々のカタルシスでしたね。いつも地面ばかり、下ばかり向いてきて地べたに這い蹲る気の弱い少年だったからこそ、誰よりも空を飛ぶ渇望が強かった。
「勝つことだけが強さじゃない」
この強さが、相手に打ち勝つ強さじゃなく自分で作った壁を乗り越える強さとして描かれていますね。先へ加速するための意志こそが真の強さであると。
そこから考えると、タクムがバーストリンクで求めたのは実績という名の「結果」ばかりですね。そこに至る過程をすっ飛ばして、安易な方法に逃げようとした。物語構造的にはこれが彼がハルユキに勝てなかった理由かな。
このブレインバーストというゲームは、本質的には黒雪姫の言う様に人間の可能性を追求する為の装置として設定されていると思うんだけど、その一方で反則行為で用意に結果を得られることができるという、強い堕落の要素も有しているんですよね。というか大抵の人間はそうなるように仕組まれている。
だからこそ、その欲望を振り切ることができる強さが求められるという意図があるんじゃないかな。物語全体の方向性が徹底的に「加速」で定められているのがいいですね。
何はともあれ、お下げの黒雪姫はパジャマ姿も相まって反則的な可愛さでした。
自分の彼女と親友がベッドで直結してたらそりゃキレるわ。余談だけど直結ってフレーズのいかがわしさは絶対確信犯(誤用)だよね。
というかそっち方面で考えるとタクムのパイルって……うん、ここは思考を止めるべきだな。
いや、でもネタでなく男性の象徴みたいなあのパイルがタクムのコンプレックスっぽいんだよなぁ。ようは男としての自分に自信がないから、加速世界で得た力で学業成績とか剣道の実績とかのステータスを欲しがってたわけだ。
それも全てはチユリに振り向いて欲しいため。
彼は潜在的にどこかハルユキを見下しているから、そんな彼をチユリがまるで自分と対等であるかのように接することに耐えられなかった。
彼がチユリの気を惹く為にバーストリンクを使って虚飾すればするほど、変わらないチユリの態度に惨めさを感じたのでしょう。恋人関係になっても、唯一の男として見てもらえない。それがコンプレックスになって、あのアバターになったんじゃないかな。
ハルユキがタクムにいつも劣等感を抱いていたように、タクムもハルユキに、ステータスでは勝ってるはずなのに欲しいものが手に入らない、という意味で劣等感を抱いていたんだろう。
ここでハルユキが決定的な形で勝利してみせることで、彼に対等と認めさせたのは強引ながら上手かった。こじれてしまった幼馴染三人に必要なのは、一度本音をぶつけあうこと。
中学生になって、なんとなく本音も話せなくなった彼らだからこそ、醜い感情をさらけ出すことまでしないとリセットできない。本格的な関係の修復は次回以降でしょうが、手法自体は今回ですでに提示されているので実質的にもう解決してるようなもんかな。
ハルユキの飛翔シーンは中々のカタルシスでしたね。いつも地面ばかり、下ばかり向いてきて地べたに這い蹲る気の弱い少年だったからこそ、誰よりも空を飛ぶ渇望が強かった。
「勝つことだけが強さじゃない」
この強さが、相手に打ち勝つ強さじゃなく自分で作った壁を乗り越える強さとして描かれていますね。先へ加速するための意志こそが真の強さであると。
そこから考えると、タクムがバーストリンクで求めたのは実績という名の「結果」ばかりですね。そこに至る過程をすっ飛ばして、安易な方法に逃げようとした。物語構造的にはこれが彼がハルユキに勝てなかった理由かな。
このブレインバーストというゲームは、本質的には黒雪姫の言う様に人間の可能性を追求する為の装置として設定されていると思うんだけど、その一方で反則行為で用意に結果を得られることができるという、強い堕落の要素も有しているんですよね。というか大抵の人間はそうなるように仕組まれている。
だからこそ、その欲望を振り切ることができる強さが求められるという意図があるんじゃないかな。物語全体の方向性が徹底的に「加速」で定められているのがいいですね。
何はともあれ、お下げの黒雪姫はパジャマ姿も相まって反則的な可愛さでした。
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『アクセル・ワールド』#5「Aviation;飛翔」
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アクセル・ワールド #5
【Aviation;飛翔】
アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]出演:三澤紗千香ワーナー・ホーム・ビデオ(2012-07-25)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る
強さは勝つだけじゃない!
アクセル・ワールド 第5話
アクセル・ワールド 第5話
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まとめtyaiました【アクセル・ワールド 5話 「Aviation ; 飛翔」 感想】
チユリはやはり魔性の女。見込んだとおりだったぜ……。
アクセル・ワールド 第5話 「Aviation;飛翔」 感想
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アクセル・ワールド 第5話「Aviation;飛翔」
「恐れるな、僕は やるしかないんだ!」
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想いをぶつけるハルユキ、ボロボロになった所で思い出した黒雪姫の言葉
病院へ現れたタクム、
アクセル・ワールド #5 Aviation;飛翔
アクセル・ワールド 第5話。
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アクセル・ワールド 第5話 Aviation;飛翔
シアン・パイルがブラック・ロータスに挑む前に勝負を挑む事が間に合うか否かというのは、先週の次回予告でバレバレでしたが、成功。
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あれがタク・・・シアンパイル
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というか仮面ラ
アクセル・ワールド #05 Aviation;飛翔 レビュー
事故で重体の黒雪姫を守る為に病院に留まっていたハルユキ。 今、黒雪姫は院内ネットに繋がれ脳波モニタリング中なので ネットに繋がったままだが意識不明、今の状態の時に院内に バ...
(アニメ感想) アクセル・ワールド 第5話 「Aviation;飛翔」
投稿者・鳴沢楓
アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray](2012/07/25)三澤紗千香、梶裕貴 他商品詳細を見る
☆アニメを濃く熱く語りたい人は集まれ~!毎週水曜日と金曜日夜11時か
タクムのシアンパイルvs.ハルユキのシルバークロウの親友対決!!そしてついに、あの人の真の姿が露わに晒される!!! アクセルワールド 第5話『Aviation:飛翔』
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間に合えェーーーー!!!
ハルユキの必死の願いを込めた、デュエルスイッチ。
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アクセル・ワールド 第5話
アクセルワールドは、torneに撮りためて、GWにまず、第5話のAパートだけ視聴。
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2012年02クール 新作アニメ アクセル・ワールド 第05話 雑感
[アクセルワールド] ブログ村キーワード
アクセル・ワールド 第05話 「Aviation;飛翔」 #AccelWorld2012 #ep05
第15回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作。ラノベ・漫画化・アニメ化・ゲーム化
◎アクセル・ワールド#5Aviation;飛翔
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