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LUPIN the Third 峰不二子という女

LUPIN the Third オスカーという男

今期最強の誰得キャラ、オスカー警部補について。

さっき11話を見て、かなり思いきったことをやっていたのでネットで感想を見て回るとボロックソに叩かれていて笑いました。
そもそも放送当時からこのオスカーというキャラクターは(ネットで見える範囲で)嫌われていていた印象を受けます。
その理由としては、

・本来ルパンシリーズには登場しない本作オリジナルキャラクターである。
・にもかかわらず個人回をもらったりとやたらと目立つ。
・ガチホモである。しかも笑えない。

といった点が挙げられると思われます。
ルパンたちの活劇を期待していたファンからも、それ以外のアニメファンからも顰蹙を買いまくる、彼ほど「誰得」という言葉が似合うキャラクターはなかなかいないでしょう。彼が好きな方、好き勝手言ってすみません。
そもそもこの作品の作風自体が市場のニーズに逆行しているのに、このオスカー君はそれに輪をかけて現代アニメのトレンドに逆行するキャラクター造形となっています。
かく言う私も彼のことは別に好きではありません

じゃあなんでわざわざこんな記事を書くのかというと、彼が近年でも全く見たことのない類のキャラクターで、この起用自体は面白いと感じたからです。
ホモセクシャルというテーマは、ネタとしてならともかくアニメで真面目に扱われることはほとんどないと思います、私の知る限りでは。
もちろんこの作品において彼は脇役でしかないのでホモが主題というわけでもないのですが、不二子というキャラクターを描くに当たって一種変則的な役割を果たしているように見えます。サービスとしてではない、物語のエッセンスとして「性」を扱う本作ならではの試み。

この作品には様々なゲストキャラが登場し、彼らを通して不二子の色々な側面を映し出すことで彼女の複雑な内面を描写しているという構造になっています。

この点で、オスカーは男性でありながら偏執的な愛憎を抱く女性的な思念を抱いた倒錯的なキャラクターとして描かれており、不二子との対比に成功しています。

なかなかにトリッキーで、面白い。


多くの視聴者に衝撃を与えた不二子ととっつぁんのセックスシーン。誰とでも寝る女でありながら、誰をも愛することのできない女。
対してオスカーは自分が男性であるがゆえに、愛する銭型警部と肉体的に繋がることができないことにコンプレックスを抱いていました。彼が不二子を「痰壷」呼ばわりするのも二重の意味での嫉妬の念からだと思われます。
フクロウが唆したように、彼は銭型警部と肉体的な接触を果たした不二子がそれゆえに何か彼にはない絆を得ているのだと思い込んでしまいました。自分が男だから、男女の関係でしか得ることのできない絆を手にすることができないと。
その混沌とした情念が彼を破滅へと導くのですが、銭型のセリフで彼の思い込みが間違いだったと気付きます。
小汚い孤児でありながらも、たった一つのプライドを握り締め、知らずのうちに銭型警部の道を正していたという真実。彼が本当に欲しかったものは、実はとっくの昔に手に入れていた。肉体で繋がることはできなくとも、精神的な絆を見出すことでオスカーは救われました。最後に爆弾ごと死のうとしたのは自己罰かな?

とにかく、彼のコンプレックスは精神的な充足を得ることで解消されました。それは不二子がいくら男と寝ても財宝を手に入れても決して得られることのない真の「宝石」ですから、この点において彼は不二子の幻影を乗り越えたと言えるでしょう。

しかし、仮に上記のような意味が11話にあったとして、それが不二子の物語にどのような影響・関係があるのかはまだ分かりませんし、皆目見当も付きません。
岡田麿里さんのことですから、最後にドバーっと感情を爆発させて強引にまとめてしまうのかもしれませんけど、ここまで好き勝手やったんだから不二子に愛を与えて終わるよりもとことん物議を醸すかたちで煙に巻いて欲しいです。

「ルパンでやる必要があるのか?」という点を無視すれば、面白い挑戦だったのではないでしょうか。いや、そこが最大の問題ではあるのだけど。

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