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氷菓

氷菓 11話 「愚者のエンドロール」 感想

そして彼はまた元の世界へ。

奉太郎が仮初の薔薇色世界から現実に引き戻されていく描写が痛々しすぎる……。
摩耶花も里志もえるも、皆奉太郎の案の弱点を指摘した後本音ではあるのだろうがフォローを入れているのが……。そしてそんな彼女たちに必死に言い繕う奉太郎。
青春の苦味っつってもこんなひどくないだろうってくらいのへし折られっぷりだった。

実を言うと真相を知った今でも奉太郎があそこまでショックを受けているのが意外だったりする。それほどまでに、「君は特別だ」という言葉が嬉しかったのだろうか。
あるいは彼が灰色の世界、省エネ主義を志向するのは自分に才能がないからと思い込んでいるからかもしれない。あの神の如き視点を持つかのような姉にたいするコンプレックスからそう育った、とまあこれはただの妄想だけど、とにかく彼は自身の力を他の誰にもないものだと信じたかったのかもしれない。

しかしそれは幻想に過ぎなかった、入須先輩の言う奉太郎の才能とは「物事の真実を見抜く力」ではなく、彼女の期待通りに踊ってくれるだけの力がある、というだけに過ぎなかった。つまりは自律した個人ではなく、彼女の駒としての能力。
彼が怒ったのは利用した彼女と利用された自分自身に対してかな。

今回の件で奉太郎が自分には薔薇色の世界は無理だと思ってしまわないかが心配だ。ただその点は、一人だけ本郷さんのことを考え続けていたえるによってちょっとは救われたのだと思う。能力ではなく個性を認めてもらえることの喜びを知ることが、彼なりのやり方で薔薇色の世界へ進むための一歩になるんじゃないかな。そう考えると、こうして思いっきり鼻っ柱をへし折られるのも彼が前に進むには必要だったのかもしれない。そういうことですか? お姉ちゃんさんよ。


しかしえるがミステリーを嫌いな理由が人が死ぬからだなんて、何気のこの作品をメタってるなぁ。以前の感想でまったく見当違いの推測をしてしまった、ああ恥ずかしい。


奉太郎はまんまと女帝の操り糸に手繰られたわけだけど、もちろん入須先輩に彼を傷つけるつもりはなかったんだと思う。奉太郎が何も気付かなければ、本郷さんも含めて誰も傷付かなかったわけだし。
奉太郎の能力を認めているのも本当だろう。しかし、彼を傷付けたのは事実であり、だからこそ彼の言葉を否定せず言い訳もせずただ非難の眼差しを受け止めた。まあ本当に彼女が申し訳なく思っているかはよく分からないんだけど。
入須先輩はあれで自分の冷徹な思考回路を気にしてる人なのかもしれないな。
「あ・た・し♪」さんの最後の指摘は、すぐに「人の為」と正当性のある理由で理論武装しようとする彼女の性質に対する忠告かな。

今回の「氷菓」は果たして誰のものだったのか。自分の望む形での映画にできなかった本郷さんか、甘い言葉に浮かれてしまった奉太郎のものか、あるいは自分の立場や性質を持て余す入須先輩か。

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