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輪るピングドラム

輪るピングドラム 「僕たちが選ぶ運命のドア」 21話 感想

なんだこれ、誰一人救われねぇ…。

まず印象的だったのは、苹果が一人いる地下鉄のシーンで、モブがピクトグラムではなかったこと。14話の段階ではまだピクトグラムだったはずだから、ターニングポイントは18話だと思うけど、とにかく今の苹果にとって周囲の人々はちゃんと人格を持った個人なんだと思う。つくづく苹果はこのアニメ唯一の成功例だなぁ。

あと、ようやく三つのペンギンマークの相互関係が分かった。
黒いのはピングフォース、白黒半々のは企鵝で、反政府組織の物。待ちに溢れていたり記者の時計にあった白いペンギンマークはピングループで、これが今世界を支配している政府側のものと考えていいだろう。

冠葉は今まで、出所の怪しい金を手に入れているという描写はあったものの、具体的にどんな悪事を働いているかはぼかされていたから、まだ救いの道はあった。しかし今回、高倉家に付き纏う記者を暗殺したことで、本当にもう引き返せないところまで行ってしまった。個人的にここが一番ショックだったな。
陽鞠を助けられず、どうしようもなく堕ちていくしかない冠葉はもう見てられないよ…。

実はとうに死んでいた剣山と千江美。冠葉が幻を見ているのは何故だろう。やはりまだ高校生でしかない彼には、家族のために企鵝で働き続けるのは精神的に辛いものがあったんじゃないかな。だからこそ、精神安定のために「自分のやってることを認めて、褒めてくれる存在」が必要だったのかもしれない。
そうまでしてる冠葉の精神はもうボロボロで、だからこそ真砂子はああも必死に彼を止めようとしていたんだ。

「お父様と同じ様に利用されて殺されてしまう」
16話のこの台詞が今回で回収された。真砂子と冠葉の父は死に、何らかの理由で真砂子とマリオのために、高倉家の一員となった。二人の父親は組織に利用されて殺された。今の冠葉は組織に剣山の後継者として祭り上げられ、いいように利用されている? 思いがけない真砂子と陽鞠の共同戦線で、彼を止められるのだろうか。

悪意ある記者の描き方はステレオタイプだけど確かに加害者家族へのマスコミの立ち居振る舞いってあんな感じのイメージがある。
ついに冠葉の秘密を知った陽鞠は、大切なマフラーもぬいぐるみも置いて自分の命を彼を止めるために使う決意をする。
自分の命が犯罪グループの金で購われていることを知るのは、陽鞠にとって罪悪感を生むものでしかないし、何より自分のために冠葉が犯罪まがいのことをしているのを見過ごすことはできない。
それが分かっているからこそ冠葉は秘密を守っているのだし、こうなると分かっているからこそ晶馬は激昂した。

「こっそりピングドラム」で冠葉の中の人が晶馬と冠葉の決め台詞は「陽鞠のために」だと言っていた。
しかし、実はこの二人の「陽鞠のために」は意味が違う。
冠葉は何よりも陽鞠の命を助けるために。
晶馬は彼女が一度捨てられたことを知っているから陽鞠に家族の温もりを与えるために。
この違いが、ついに決定的な衝突をもたらした。

初めての殴り合いの喧嘩。二人は性格も正反対で、赤の他人が示し合わせて家族ごっこをしていたに過ぎない。
今回は光と影の演出が分かりやすいくらいに冴えていたなあ。誘蛾灯に照らされる晶馬と闇に消えていく冠葉。
何故か電気が点いてるラーメン屋が冠葉以外が入ると真っ暗になるのもそうだし、なにより日に照らされて鮮やかなペイントが浮き立つ高倉家が晶馬一人になることによって暗く、孤独な家になり喪失感を際立たせている。

高倉家は離散し、いよいよ物語は終盤へ向かう。
希望なんて微塵も見えないこの状況で、どんなハッピーエンドがあるというのか。登場人物達は、どんな選択をするのか。
もう何も分からないけど、とりあえず仲直りのロールキャベツで号泣する自信はある。
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