アニメを中心に、漫画や映画、小説など創作物の感想を載せるブログです。

その他

戦国コレクション 18話 「Four Leaves」 感想

切なくも美しかった。これ、個人的ベスト回かもしれない。


脚本の待田堂子さんは芭蕉回の人かー。ウィキで見るとアニマスのシリーズ構成もやってたみたいですね。今回の脚本はすごく良かった。

大谷吉継は暗く内気で缶詰工場で親しい者もなく、生きる目的もなくただ淡々と日々を過ごしている。なにをやっても不運が付いて回る彼女は、ふとしたきまぐれから絵本の中の「エンジェル」に架空の住所で手紙を書いた。しかし、何故かその手紙に返事が来て、次第に「エンジェル」との文通に吉継は希望を見出していくのだった。

吉継がエンジェルの存在に日々の日常の中で少しずつポジティブに些細な楽しみを見つけていく描写。そして最後に吉継もまた、エンジェルにとっての救いだったと分かる構造的な逆転の美しさ。
吉継に会いたいがために、身体を壊すほど働き続け、結局二人が出会うことはなくなってしまうという悲劇的な結末も、何とも言えない余韻の残る絶妙な幕引きでした。
エンジェルが吉継からもらった四葉のクローバーを大切に持っていたこと。それを見て笑みを見せる吉継。自分の人生にはやはり不運しかないのだと絶望したのかもしれないし、彼女が自分のために生きようとしたことを感じて生きる希望を得たかもしれない。私はニコニコで見てるのですが、「救いはあった」「救いはない」と意見の分かれたコメントが散見されたのが印象的でした。私は彼女に救いはあったと思います。

エンジェルの視点で物語を見ると、無性に泣けてきます。
彼女は自殺する寸前だったのに、吉継からの手紙を見て彼女を励ますような、ポジティブな事柄を書くんですね。「他人のために」が、彼女に再び生きる希望を与えた。
吉継に会いたいと切実に願っていた彼女は、もう「死にたい」などと思っていなかったはず。彼女にとっての吉継もまた、「エンジェル」だったのだと思います。
彼女の思いを胸に、吉継はこれからも「偶然のラッキー」を探して生きていくのでしょう。

エンジェル役の声優さんは未来日記で由乃を演じた村田知沙さん。劇風に合わせた抑え目の演技が絶妙でした。

元ネタは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「メアリー&マックス」「チャーリング・クロス街84番地」だそうですね。とりあえずチャーリング・クロスを見てみよう。モチーフに興味を持てるっていうのは良いパロディの証拠だと思います、本当に。

各回ごとに雰囲気ががらりと変わり、それに合わせて背景美術や演出を変えてきた本作だけど、今回の背景は一段と素晴らしかった。なんでもゴッホをイメージして実際に油絵を描いてアニメにしたとか(笑) もうブレインズ・ベース大好きだよ!

関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ぽんず

Author:ぽんず
私は好きにした、君らも好きにしろ

アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


このブログについて

※感想記事はネタバレがデフォです。

当ブログはリンクフリーです。お気軽にどうぞ!
現在相互リンク募集中


twitter
検索フォーム
ランキング
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ

アクセス解析
外為どっとコムの特徴
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ