アニメを中心に、漫画や映画、小説など創作物の感想を載せるブログです。

映画

「キック・アス」を見た

日本と違ってコミック原作の実写映画化に恵まれ過ぎなアメリカ。
この作品にも、制作スタッフの強い拘りと愛を感じた。
アメコミオタクがヒーローになる話、なのだが特殊能力はなんにもないし、その辺のチンピラにもボコられるパンピー以下の似非ヒーローだ。

最近(かどうかは知らないが)のアメコミヒーローは単に悪を成敗する正義の味方ではなく、結局はただの人間でしかないという点が強調されていると感じる。

「ダークナイト」ではバットマンが悪人を捉えるために盗聴に手をだし、殺しをしないことで保ってきた高潔さをハービーの死で失ってしまう。

「ウォッチマン」なんてヒーローは役職に過ぎず必要がなくなれば無法者でしかない。

この作品では純粋な憧れからヒーローになるのだが安っぽい正義感と無謀な勇気ではリンチを止めるのがせいぜいで、本当の犯罪者にたいしては為す術もない。
結局は、銃器やらのより大きな暴力を行使するしかない。
この映画では悪に立ち向かうために必要なリスクが余すところなく描かれていて、主人公が現実を知り手を汚すまでの成長物語となっている。

しかし、この映画のすごい所はそんなテーマ性などどうでもよくなるくらいインパクトがあるキャラクターが存在することだ。殺戮少女ヒーロー、本作の真の主人公ヒット・ガールである。復讐鬼の父親にあらゆる戦闘技術を叩き込まれ、笑顔で敵を片っ端から殺戮するその姿は観る者に鮮烈な印象を残す。お前はどこのアニメキャラだと言いたくなる。

そんな彼女を育て上げたのはニコラス・ケイジが演ずるビッグ・ダディである。
個人的にこの役者は主役を張るより悪役とかどこか狂ってる役の方がハマってると思う。この映画でもいい味を出していた。
自らの復讐のために実の娘をモンスターに仕立てあげる狂気とは裏腹に、
この親子は内容がおかしいのを除けば普通に愛情溢れるやり取りをしている。このちぐはぐさもまた魅力の一つだ。

アクションシーンもかなり高水準と感じたな。中盤でビッグ・ダディがギャング達を殲滅するシーンは手順がスムーズで、効率的に流れるように一人ひとり片付けていくのがやたらとかっこよく映った。

ヒット・ガール のアクションも最高で、なんとほぼノースタントらしい。小さな女の子がキュートなBGMの中、スタイリッシュに大の男達をなぎ倒していくシーンはこれだけで見る価値があると思える名場面だった。

一方で、爽快感あるアクションとエグい暴力シーンの使い分けがものすごく上手かったと思う。
ギャングによる制裁シーンは思わず目を背けたくなるような生々しさで、見せしめとしての説得力を十分過ぎる程に発揮していた。
演出が上手いのかなー。造詣がないからなんとも言えない。

とにかく、スプラッタに耐性さえあればトンデモアクションとしても楽しめるし、考察するのも良しと、非常に高品質な娯楽映画だった。
続編が決まってるらしいので、今度は是非劇場で楽しみたい。
関連記事
スポンサーサイト
Comment
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ぽんず

Author:ぽんず
私は好きにした、君らも好きにしろ

アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


このブログについて

※感想記事はネタバレがデフォです。

当ブログはリンクフリーです。お気軽にどうぞ!
現在相互リンク募集中


twitter
検索フォーム
ランキング
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ

アクセス解析
外為どっとコムの特徴
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ