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2012年夏アニメ 雑感その4

TARITARI、人類は衰退しました、SAO、戦コレについて。

氷菓もTARITARIも人退も終わってしまった。本当に最高のクールだったなぁ。
とりあえずまだ戦コレと境ホラの最終回が控えているので、それを楽しみにしておこう。


TARITARI

まだtruetearsもAngelBeatsも見てないけど今のところP.A作品では一番好き。

最後の音楽劇、それは決して完璧なものではないけれど、それでも来夏たちの想いが周りの人々を動かし、皆が精一杯のことをやった結果である。
この「完璧でない」匙加減が絶妙なんだよなぁ、この作品。
悪手も打ったり、見通しも甘かったり、思慮が足りなかったりする所も少なからずある。
特に完璧超人かと思われた紗羽の、騎手学校の件の認識の甘さには驚かされた。
サブキャラだってそう、娘思いだけど不器用すぎたりモンペ染みたりする紗羽父。人はいいんだけどまるで頼りにならない校長先生。真剣に音楽に取り組んでいるがゆえに周りを見下しがちな広畑さん。真面目に見えて個人的な感情で合唱部(ときどきなんとか)の邪魔をする教頭先生。
そんなどこか「足りない」人物たちのありのままの姿を描いた所に、この作品の、そして監督の誠実さを感じる。
特に創作物のキャラクターに対して、どうしてもその行動の合理性、完璧さを求める風潮っていうのはあると思う。「なんでコイツはこんなことも思い付かないの? バカなの?」系の批判は良く見るもので、この作品に対してもそんな感じの意見をちらほら見たことがあった。
でも、「人間」を描くにあたっては「欠点」というのもまた、重要なファクターであるのを忘れてはいけないと思う。昨今はその「欠点」が記号的に描かれているきらいが多いと感じていたが、この作品はかなり現実の人間に寄り添ったかたち(それでも理想は入っているが)でそれが描けていると感じられた。

「足りない」人たちが最終話の白祭の場で一堂に会したのだと想うと感慨深い。考えも価値観も情熱の度合いもバラバラで不完全な人々が、それぞれの個性を発揮して一つのハーモニーを紡ぎだす。合唱というテーマを見事にラストで昇華させた上手い構成。

5人の主人公たちに焦点を当てると、注目すべきはそれぞれの進路のバラバラさだろう。紗羽は海外に行ってしまったし、ウィーンは何をしてるかすら分からない(笑)
彼らが高校時代最後に残した「白祭」という一大イベントは、彼らの将来に直接関係するようなものではなかった。田中なんかは、なんでそこまで「白祭」に拘るかと尋ねられて「途中で投げ出すのはいやだ」と明確な目的意識を感じさせない答を返していた。
仲間と一緒に一つのことを成し遂げる、それ自体が目的と化した彼らの経験。この「なにのためでもない」というのが実に青春で眩しすぎる。過去を振り切り先のことは考えず、ただ今ここを全力で生きる彼らの意志。おそらく「今」を一番大切にしているのは来夏でしょうね、彼女は終始楽しそうに白祭の指揮を執っていた。
そしてその経験が、バラバラになった彼らの人生の中で確かに息づき、かけがえのない財産となる。青春の輝きを最大限に描いた素晴らしい物語でした。

そしてやはりP.A.のモブ子たちは皆素晴らしい。裁縫部(?)のメガネっ娘はさばさばしてて彼女にしたいタイプだなー。


人類は衰退しました

素晴らしい最終回だった。

学舎生活で辛いぼっち生活を送っていた「わたし」は、ある日「巻き毛」に誘われお茶会の一員となることで孤独から脱する。

しかし後の悪友Yによって見せられたお茶会メンバーの秘密は、人間の顔の裏に潜んだ本性を思わせるものだった。

人は誰でも、他人と接する時にある程度自分を抑え、外面を取り繕うものだ。それが人間の集まるコミュニティで生きるのに必要なことだし、学校というのはある意味でそういった処世術を学ぶ場所でもある。
全寮制の学校、子供たちだけのコミュニティにおける抑圧のなかでお茶会メンバーのような歪みが発生するのはある程度は仕方のないことかもしれない。「わたし」だって腹の内に秘める毒があるわけで、彼女の場合はたまたまその毒を隠さないで済める悪友に出会える幸運に恵まれただけだ(1Fの効果があるのでたまたまかは微妙か)。Yにとってもそれは同じ、そしてそのありがたみを理解できる二人だったからこそ学舎を離れても縁が続いていると。

「わたし」とYが本性を知った上でお茶会メンバーと交流を続けていたのが人と人との関わり合いの在り方を描いているようで胸に沁みる。隠している本性があったって、それがその人の全てというわけではない。でも一人だと寂しくて消えてしまいたくなる、だから素顔を隠したり相手の欠点を許容して他人との関係を持っていく。ただそれだけの真理を、少女時代の「わたし」が掴めたのはやはりずっと見守っていた妖精さんのおかげなんでしょうかね。


ソードアート・オンライン

とりあえずアスナと結婚して擬似家族形成するまでの流れが見られたので満足です。
SAO一章ではやや粗いところもあるけどこの辺の展開が一番好き。ゲームの中という虚構世界で、本気で命を狙われ、また自らも命を奪う破目になったことで希薄になりがちな死の意味を自覚し、不安と恐怖の中で誰か大切な人に傍にいてほしいと願う。明快なロジックとして繋がってる訳ではないけど人間の心の動きとしてすごく自然な流れなんじゃないかな。上手く言えないけど。

結婚するというのは単なるシステム上の意味ではもちろんなく、「この世界」で一緒に生きることを決めたということ。当初はSAOの世界を「現実」と認めていなかったアスナが、元の世界に帰ったらこの関係もなくなってしまうのかと呟くキリトに怒るシーン、変えて変えられての二人の関係が素敵です。
さらにそこに突如謎の少女ユイが現れて、一時的ではあるが父と母、そして娘という擬似的な家族が形成される。その関係は決して正式なものではないけれど、そこに絆は確かに生まれていたわけで、偽物の世界の中で生まれたものを否定しないという作品の一つのテーマが結実してるんですよね。展開はやや唐突な面があるけど、単にゲームの攻略をするだけじゃなくこういう所を描いてるのがいい。


この作品はアニメ化するにあたって、1話から8話ぐらいまで本編の前の外伝を繋ぎ合わせて時系列順の構成にしている。その判断が功を奏したと言えるのは、やはりキリトとアスナの出会いから徐々に影響を与え合い、仲良くなっていく過程を手順通りに描いたことで二人の結婚という展開の唐突感が大分薄れている点が挙げられるだろう。

ただ、構成を変えている割りにはカットして尺に収めるだけでイマイチ各話間のつながりが薄く、キリトのキャラも微妙に定まらないように感じられたりと上手く統制できてないような印象も受けた。また、個人的に場面場面が淡々とし過ぎていて物語に入っていけない時が結構あったり。1話ラストとか、リズが宙に舞って「キリトが好き」と叫ぶところとか、アスナがプロポーズ受けるシーンとかは感情乗ってて好きなんだけど、全体的にはあまり演出面が好みじゃないかなー。
戦闘シーンもコンテはいいんだけど、期待してたより動かない印象が。2話は良かったのに。


戦国コレクション 23話 

コレぞ戦国ぅ~。
前評判は聞いていたが、それでも期待を上回る面白さだった。
銀英伝はアニメ見てないからナレーションがパロディだとはニコニコのコメントを見ないと分からなかったのだけど、分からなくても語り口の面白さ、シュールさで笑えるのが素晴らしい。パロディ斯くあるべき。
砂場の領地を巡る戦乱で冴え渡る智謀を発揮する園児武将の経久ちゃんの黒いキャラが素晴らしい。また、彼女のライバルとも言える不気味系釘宮ボイスの幼女三沢ちゃんもナイスキャラ。やってることは低レベルな争いのはずなのに、何故か繰り広げられる高度な舌戦と戦略の応酬のギャップが笑いを誘う。
え、信長? ああ、あの変質者ね。
ストーリーもナレーションも映像も終始ツッコミ所だらけの超絶ギャグ回。個人的に16話を越えました。脚本同じ人ですね。

今回ジャングルジムで議論したり、先生が出るシーンで子供の目線に合わせてエプロンのお花を映したりとコンテも面白かったので松本淳さんの名前を調べてみたらなんとこの人もウテナ組だったというので驚いた。担当してたのは暴れカンガルー回や根室記念館など。正直絵コンテとか気にするようになったのはつい最近からで、ブログでもにわか臭上等で名前出したりしてるんだけど、こういうことがあるから面白い。ちなみに演出は同じくウテナ組で戦コレでは19話のコンテをやってた金子さん。もう一人の演出三上さんは新人みたいだけど、18話の演出もやってた人ですね。あの話も超好きなので名前を覚えておこう。いや、覚えて無くても大丈夫なようにこうして記事に書いてるんだけど(笑)

メインスタッフのインタビューその2。
金澤さんぶっ飛び過ぎ(笑) 「いちばんうしろの大魔王」というラノベの作者と同一人物という噂があるけど本当なんだろうか。
新井さんの「ふつうのアニメではやらないことがやりたい」というのは4話とか22話とか見ても感じてたことなので、なるほどなぁと。そこが戦コレのいいとこだよね。媚びずに好き勝手やってる感じが。


あとちょっとナディアについても。
ノーチラス号がガーゴイルにやられて大破。この辺は中盤の山場みたいで、めちゃくちゃ盛り上がってて超面白かった。しかしサブタイでネタバレ「裏切りのエレクトラ」はちょっとどうかと……(笑)
境ホラがCGをふんだんに使った見応えのある艦隊戦を見せてくれる一方で、NHKで再放送をやっているナディアでもセル画での艦隊戦をとんでもないクオリティでやっていたという奇妙な符号。同時期に新旧の技術の変化を感じる映像が見られるという偶然に感謝します。

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Comment

No title

こんばんは~

相変わらず継続視聴できているのが人衰と戦国の二つのみでしたが、どちらも怪作かつ傑作でラッキーでした。

『人類は衰退しました』、アニメの変則的な時系列は、最後に「わたし」ちゃんの内面に迫るためのものだったんですね。

>「わたし」とYが本性を知った上でお茶会メンバーと交流を続けていたのが人と人との関わり合いの在り方を描いているようで胸に沁みる。

この描写は、原作者及びスタッフを「大人だな~」って思いました。
人の裏を暴いて終わりじゃないのは良いですよね。

『戦国コレクション』、
僕もつい先日23話を観れたところで。
主人公が砂場を蹂躙し幼児に撃退されるアニメは初めてだ!w

最近好きなアニメにことごとく『ウテナ』経験者のキャスト・スタッフの名を見るので、これはもう観ないわけにはいかんなあと観念?wしました。

スタッフインタビューも皆楽しそうで何よりでした。

No title

>江楠さん

コメントありがとうございます。

その2作はどちらも多様な物語で魅せていて、飽きのこないバラエティの豊かさを感じました。それぞれの深夜枠の「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」みたいに思ってました。

>この描写は、原作者及びスタッフを「大人だな~」って思いました。

この作品、人間観は割りとドライなんだけどその上で「優しさ」を感じるんですよね。わたしちゃんの学生時代の話も、現在の彼女の逞しさが形成される過程が見えてよかったです。

>主人公が砂場を蹂躙し幼児に撃退されるアニメは初めてだ!w

アレである意味期待通りなあたり、信長は道化役として一流ですね。……え、主人公なの?

>スタッフ

ちょっと気になってググッて、それで「あのアニメのアレを担当してた人なんだ!」と分かるとテンション上がります。また新しい楽しみ方見つけちゃったかも(笑)

寂しくなります。

TARITARI、おわっちゃいましたね…
なんか登場人物が現実味のある人々だったような。
…こなっちゃんが面白すぎ!
『ネコの着ぐるみを着て歌ったり~♪』って、あれ“ゲシキ”の“キャッツ”でしょうか?
紗羽ちゃん役の早見さん、役所が広くありません? “氷菓”の十文字さんも彼女ですよね…他でも聞き覚えあるけれど、役柄が結構、バラけているように思えます。そういう声優さんは少なくはないのかも知れませんが…

悲しいかな、私、気になりまして…“氷菓”の原作に手を出してしまいました。
“人類は衰退しました”も読んでみようかと気になります。

No title

>ネギ盛りMさん

コメントありがとうございます。

>『ネコの着ぐるみを着て歌ったり~♪』って、あれ“ゲシキ”の“キャッツ”でしょうか?

ゲシキって何かと思ったら劇団四季の略称なんですね、初めて聞きました。キャッツはCMでしか見たことないですが多分そのネタかなぁ(笑)

早見さんはそうですねぇ、私が知ってる役所だと、強気系とクール系が多いかも?
スタドラのワコとか東のエデンの美咲とかはどっちかというと普通の女の子かな? まあ、「彼女ならこれ!」と言える様な役柄はないかもしれませんね。良い意味で。

>悲しいかな、私、気になりまして…“氷菓”の原作に手を出してしまいました。

悲しいんですか?(笑) いや、アニメ化には原作販促の目的も少なからずあると思うのでどんどん手を出して良いと思いますよ! BD買うよりも安上がりですしね。

ゲシキのライキ = 劇団四季のライオンキング

管理人さんへ:補足です。
劇団四季を“ゲシキ”って呼ぶのは、10年以上前にコントで原田泰造さんがやっていたんです。
どうも“業界用語”って奴みたいですよ。あるいは完全な造語か“ネタ”かもしれません。
伏せ字や隠語が良いのか、実名はどの位、出してよいのか…加減が判らなかったので使ってみたんですが…悪しからず
m(_ _)m

No title

>ネギ盛りMさん

いや、別に名前出すくらい全然大丈夫ですよ(笑)
「ゲシキ」じゃググッても出てこないんですよね、キャッツからの連想で分かりましたが。
お笑いだと何でもかんでも業界用語風にしてネタにするパターン、結構ありますよね。
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Author:ぽんず
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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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