アニメを中心に、漫画や映画、小説など創作物の感想を載せるブログです。

その他

2012年秋アニメ 感想②

中二病、DT、さくら荘、ヨルムンガンド、リトバスの感想です。

中二病でも恋がしたい!

勇太がやったことはただ六花の逃避に手を貸してるだけなんじゃないかと思わないでもないが後先考えず心のままに動き出すのが青春って感じだし何かよくわからないけど心を動かされたのでどう解決するか分からないけどとにかく良かった。
この理屈ではない迸るパトスこそ、氷菓に足りなかったものだと個人的には思っている。

「ダークフレイムマスター、最強だった!」
もう、このセリフがグッと来て素晴らしいなぁ。
六花にとって中二病は辛い現実から「逃避」するための手段であり、ありもしない「不可視境界線」を信じるためのツールであった。
そこに表れたのが、同じ中二病の持ち主であるダークフレイムマスターだ。
彼女は多分、自分の妄想にリアルを与えてくれる彼の存在に惹かれていってるのでしょうね。7話で勇太は、最大の敵であるプリーステスを初めて振り切って自分の望む場所へ連れ出してくれた。いつも自分を現実世界へ引き戻してきた姉から自分を救い出し、自分の願いを一つ叶えてくれた。だからダークフレイムマスターはあの瞬間、六花にとって最強のヒーローだったのだ。

しかし現実は彼女に夢を見せてはくれない。
かつて家族で暮らした家は無く、父親はもう帰ってこない。

爆ぜろリアル! 弾けろシナプス! バニッシュメント・ディス・ワールド!

彼女の詠唱には、現実世界への破壊衝動が現れている。自分の思い通りにならない世界など消えてしまえばいい。これぞ正しき中二病の発想。
しかし六花の信仰はすでにメッキが剥がれてしまった。彼女が現実と向き合うべき時が来た。それを手助けできるのは家族だけだ。あの姉ちゃんにはちゃんと暴力以外でちゃんと六花と向き合ってくれることを願う。

あとモリサマーが可愛い。
子供っぽさと時折見せる母性のコントラストが良いんだよなー。惜しむらくは恋愛戦線には絡まなさそうなこと。今のままでも十分萌えるけど俺は「女」のエゴと情念のせめぎ合いが見たいんだよ!


イクシオン サーガ DT

最高にくだらなくて超面白い。

全力でふざけているだけに見えるこの作品だけど、実はジェンダーとセックスという二つの「性」をテーマに扱った未だかつてない作品なのではないだろうか。
主人公はDTをこじらせ、それを捨てることを目的としている。姫様は幼女ながら政略結婚によって平和を実現しようとしている。侍女マリアンデールは好きで工事しているオカマ。
そしてEDのエレク様のストーリーでは、玉無しになってしまった男の悲哀と不能の男がどこまで「男」を保てるかが焦点となっている。
非常にデリケートな問題について、ギャグという最高級のオブラートを纏い人知れず綴っているのがこの作品であると言えよう。

うん、無いな!


さくら荘のペットな彼女

七海編。いい、いいよこれ。
「才能」を扱う物語で、まさにこれが見たかったんだよ、という感じでした。
酷い風邪を引いた七海を声優オーディションに連れて行くことは、仲間の足を引っ張り周囲に風邪を移して被害を拡大しかねない危険な行為だし、倫理的に考えてましろや空太の決断は間違っていると言えるだろう。
しかし連中にとってそんな事は知ったこっちゃないのだ。他人なんてどうだっていい、自分が夢に辿り着かなければ意味がない。どこまでも傲慢で、エゴの塊である「クリエイター」と呼ばれる人種。夢のために、身を削り、他人を犠牲にしてでも前に進む。破滅的で、露悪的で、自分勝手なエゴイストたち。しかし、周りからどう思われようが気にせず突き進むものが勝利を手にするのだ。実力主義の世界では、勝った者が正義。天才は凡人を踏みにじるものだ。
ましろにとっては、七海が自分のために生活を犠牲にして、それでもオーディションの練習を頑張って本番に臨もうとした。その事実だけがすべてで、他の人のことなんざ端から見えていない。その冷徹なまでの純粋さが彼女の強さである。なんかテンションおかしいな、疲れてるのかな。

七海に関しては、まあ一度潰れる必要はあったでしょうね。他人に甘えられるようになって、それで一歩成長できた。周りに迷惑をかけたペナルティは甘んじて受けるしかないだろうし、大体自業自得だけど得るものがあって良かったね、というエピソードでした。

あとアニメの内容には関係ないけど、仮に動機に正当性があったとしてもそれに基づく行為が全て「正義」となるわけではないことを踊る阿呆共はいい加減自覚してください。


ヨルムンガンド PERFECT ORDER

面白いなあ。
嘘の城編では日本の幽霊部隊を使い、組織の変質とそこから抜け出せない日本人の悪癖を描いてきた。
SR班はもともと諜報を任務にしていたはずが、武器を手にしたことで暗殺にまで手を出すようになり徐々にその体裁を崩していった。
組織の腐敗に、組織人たちはなかなか気が付かない。それどころか自分まで同じ色に染まっていき、やがて共倒れの運命を辿ることになる。
しかしトージョだけは、その腐臭にいち早く気付き未練も残さずさっさと飛び立っていった。この組織の枠に囚われないフットワークの軽さが、そのまま彼の強さとなっている。

武器を扱うという点ではココの部隊も同じ。両者の最大の違いは美女が二人いること理念の有無でしょうね。ココは武器商人として、自分なりのやり方で「世界平和」を果たそうとしている。その信念があるから、何人殺しても組織の在り方がブレることがない。本分を見失ったSR班とはそこが違う。中身の伴わない砂の城はただ波に流されるだけだ。

戦いの勝者はキャスパーであり、ココであり、そして日野木でもある。
まさにWin-Winの、後味爽やか(?)な決着だった。


リトルバスターズ!

どうも空回ったようなキャラクターの言動に馴染めず、ギャグも肌に合わない。
だけど、小毬と葉留佳のエピソードを見てなんとなく話の傾向が掴めて来た。
のうてんきで過剰なくらい明るいように見える彼女たちだけど、その胸の奥底には自分自身の存在意義に関わるトラウマやコンプレックスがある。
「悲しいこと」をすべて忘れ、楽しいことだけをスパイラルさせようとする小毬の歪み。
悪戯好きが災いして周りから色眼鏡でしか見てもらえず、「私は誰でしょう?」と自分を見付けてくれる人を探していた葉留佳の孤独。
陽気に振舞いながらも、どこか欠陥を抱えている少女たちを主人公理樹とリトルバスターズの面々が支え導き、共に歩いていくというのが多分この物語の主軸の一つかな。

小毬は自分の「逃げ」に向き合うことで、真の「幸せスパイラル理論」を掴み取ることができた。
葉留佳の問題はまだ未解決。理樹が彼女をちゃんと見付けてくれたけど、彼女自身はまだ何も変わってないわけで、姉妹にしか見えない風紀委員との確執も謎のままだし、今後に持ち越しか。
ノリは苦手だけど、楽しみ方は分かってきたので少なくとももう切ることはないでしょうね。


秋アニメも中盤戦に差し掛かかってきた。
個人的に今の所抜けてるのが、中二病とヨルムンガンドかな。ガルパンは相変わらず突き抜けてるし、さくら荘といい絶テンといいマリーさんもキレてる気がする。
ネックなのが、各話感想書いてる作品がそんなでもなくなってきた事。まあ書きたいことがあれば今回みたいに単発記事書けばいいし、状況を見て臨機応変に対応していく感じでいきます。


関連記事
スポンサーサイト
Comment

“中二病”は5話と6話はトバしまして

六花ちゃんの事情はかなり重たいものでしたね。
おばあちゃんのなんというか…『ズレ』た感に妙に納得させられるというか、リアリティを感じました。『海賊ごっこ』って…年寄りってなんか認識とか言うことが乱暴なんだよなぁ。

あ、追伸です。
視られなかった分の“ガルパン”は…金払って視ました。

No title

>ネギ盛りMさん

コメントありがとうございます。

あのお婆ちゃんは、「いいお婆ちゃん」だと思いますよ。ただ、毒にも薬にもならないだけで。
六花の中二病を「海賊」と称したのは、眼帯=海賊という安直なイメージからでしょうね。

ガルパン、バンチャで見られるんですねぇ。あそこはウチのPCだとカクカクになります(笑) 
Trackback
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ぽんず

Author:ぽんず
私は好きにした、君らも好きにしろ

アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


このブログについて

※感想記事はネタバレがデフォです。

当ブログはリンクフリーです。お気軽にどうぞ!
現在相互リンク募集中


twitter
検索フォーム
ランキング
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ

アクセス解析
外為どっとコムの特徴
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ