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さくら荘のペットな彼女 10話 「キライキライ、ダイスキ」

 最後に見せた本当の笑顔。この娘レギュラー化しませんかね。

 
 前回から登場したリタというキャラクター。明らかに含む所のある言動から「これは好きなタイプのキャラ」と当たりを付けていましたが、やはり的中しましたね。リタかわいい。

 かつては絵を描き、そしてとなりを歩いていたはずのましろの才能の前に挫折を味わった少女。ましろのイギリス時代の友人という立ち位置だけれど、その胸の奥にはましろへの複雑な感情が渦巻いていた。

 いやー、こういう激しいコンプレックスを内に抱えてて、自分を守るために外面を取り繕ってる女の子キャラは本当に私のツボに嵌りますね。これで自分の醜さを自覚してなお、前に進もうとするような姿勢が見られれば私的には完璧なんですけど、リタはまだ描写が足りないかな。

 彼女がましろにぶつけた憎しみは、勝手な言い分でしかない。理屈で突き詰めれば簡単に破かれてしまうような代物なのだけれど、それでも自らを苛む劣等感や嫉妬、絶望はそう簡単に割り切れるものではないのだ。まさにその「理」をぶつけたのが龍之介で、彼は間違いなく正しいんだけどそこに相手を思いやる気持ちが欠けてるんですね。まあそれが悪いかどうかはケースバイケースですが。

 ましろには悪意も落ち度もない。ただ「天才」であるというだけ。しかし巨人が歩けば、それだけで周りの凡人を踏みつけにしてしまう。本人からすれば理不尽極まりない憎しみの感情を理解するには、ましろは純粋過ぎた。
 ただ一つ、理解できたのは自分のせいでリタが傷付いているということ。

 誰よりもましろの近くにいたせいで、彼女と比較され才能がないと判断されたリタ。だけれど彼女の絵を誰よりも評価していたのがましろなんですね。リタが言っていたように、アトリエにいた他の子達がいなくなっても気にも留めなかったのは本当でしょう。でも、展示会で見ていたようにリタの絵だけは認めていた。リタは自分がましろにとってのその他大勢の一員でしかないと思い込んでいたけど、ましろにとってはリタは特別だった。
リタが何よりも欲しかった承認が、自分が誰よりも羨んだましろから与えられた。ましろの言葉が彼女を救ったのです。

 正直、心情全部言葉で説明しすぎと思わないこともなかったけど、今回はましろとリタが「理解りあう」話だったから言葉にしないと伝わらなかったと取ることもできますね。理解できないからこそ、言葉を尽くすのは大切なことです。
 ましろの言葉でリタが思い出したのは初心。ましろの絵に刺激を受けて、自分も高みを目指そうと努力していた頃のこと。これがまさに、今空太が持っていてリタが失くしてしまっていたものです。

 空太とリタの対比関係も面白いですね。彼自身が言うように、空太はましろと出会ってまだ半年、一方のリタは10年も彼女の才能に身近で触れている。期間が長ければ長いほど、追いつけない・引き離されるという絶望感は大きくなるはずなので、本当はこの二人を同一レベルとして比較するのは難しい。空太もあるいは、話が進むにつれリタが何度も感じたはずの絶望に直面する展開があるのかもしれませんね。
 天才との絶望的な差を追うことの無力感と意義については、「3月のライオン」でも描かれていたのでこの作品ではどういう切り口で語られているのか気になります。

 とにかく、ましろに愛憎入り混じった感情を抱きつつも、再び筆を取る決意をしたリタの笑顔は最高に可愛かったです。個人的には多少毒気が残っている方が好みなんですが、どうでしょうかね?

 演出も良かったです。特に雨が降ってからの、電灯の点滅や涙と雨による表現なんかは見ていて引きこまれるものがあったし、公園で抱き合うましろとリタの作画は異様に美しかった。今回のコンテ・演出を担当した細川ヒデキさんはちはやふる14話の人かー、あの回も最高でしたね。

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