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漫画

漫画雑感④

銀の匙最新刊と、鬼灯さん家のアネキの感想を。

 銀の匙 6巻

 祝、アニメ化決定!
 枠はノイタミナと、完全にもやしもん扱いだ。制作会社はまだ不明かな? 一時はゴンゾという噂を聞いたがどうなるか。個人的にはボンズかブレインズベースか動画工房あたりだったらいいな。どこであれ、動物の動きをちゃんと表現できる作画力がほしいところ。

 今回はほぼ馬術大会が舞台。
 とにかくあやめがおバカ可愛い。彼女、ただの賑やかしだけではなくて八軒や御影とのスタンスの違いを描くことで作品に視点の豊かさを付与しているのが面白いと思う。
 どういうことかというと、点数やタイムを競う競技の中で彼女だけがルールを無視して自分のやりたいようにやり、八軒に「なんで大会出てんだ」とツッコミ入れられたりしている。しかし周囲の人間は彼女の姿勢を糾弾するでもなく、むしろその全力で馬術を楽しむ姿勢を肯定的に見ていた。
 八軒のように競技に対して本気になり負けたことで悔しさを感じるのが正当な在り方かもしれないけど、馬との向き合い方は必ずしもそれだけではないことが描かれているように感じた。どんな形であれ、馬を好きな気持ちが伝わればそれでいいのかもしれませんね。
 経済的な問題が絡むとそれだけじゃ済まなくなるのが世知辛いところだけど、それでも人と動物との間に通じ合う心があることを信じるのは大切なことだと思う。
「わかろうとする努力はやめたくない」ってのもそういうことでしょうね。御影のその言葉を受けて、八軒は駒場の抱える秘密を思い出す。馬との関係性が人間関係にもリンクしている感じは以前からありました。
 つまり吉野からめんどくさい男と切り捨てられた八軒は「めんどくさい馬が好き」な御影と相性抜群ということですね。メガネ割れろ。

 ともあれ、八軒が馬術や文化祭に没頭することで確実に何かを掴み取ってる過程が丁寧に描かれている。そしてあの引きがまた予想通りとはいえ、八軒の虚無感が身に沁みるなぁ。努力が報われる報われないとはどういうことか、続きが楽しみだ。


 鬼灯さん家のアネキ

 青春オムニバス「ワールドゲイズ クリップス」の独特な雰囲気が好みだったので同作者のこの作品も読んでみた。
 血の繋がらない鬼灯さん家の姉弟・鬼灯ハルと鬼灯吾朗。
 二人は互いにブラコン、シスコンで、姉のハルが日常的に吾朗にセクハラや悪戯をする様を描いたちょいエロラブコメ風4コマ漫画。
 最初はあまりの落差に戸惑いました。やってることも基本的にワンパターンで、ハルのからかい方が時折度が過ぎてるように感じたし、いわゆるオタクの理想を描いた作品なのかなと。
 だって血の繋がってないちっちゃくて可愛い姉がおっぱい見せたりキスしたりしてくるとか普通に考えて最高じゃないですか!(そこ!?)
 
 でも、続けて見てみるとむしろそこも含めたオタクの理想へのメタフィクションのような構造になってるのが分かるんですよね。
 二人の関係性は二人だけの秘密というわけではなく、周囲にも普通に知られていて度々「心底気持ち悪い」とか「キモイ」とか「ちょっとアレ」みたいな控えめに言ってドン引きな反応をされてるんですよね。作品世界内でそれが歪なものであるとちゃんと描かれている。
 こんな書き方をすると、「羊のうた」みたいな耽美で陰鬱な世界観みたいに思えるな(笑) 基本ノーテンキなコメディですからね!

 なぜこのハルは吾朗にセクハラと称した過激なスキンシップを繰り返すのか、その理由が2巻の最後で始めて明かされるんだけど、それを読むと「あー、そういうことか」って納得できるんですよ。それで今までのエロコメ描写もまた違って見えてくる。ハル的には手段と目的が入れ替わっちゃってるようなところもあるんですけどね(笑)
 そのセクハラ描写が理由が明かされてから一気に減ってくるあたり、完全に計算して構成してるなーと唸りました。つまりこれは、閉じた世界で輪る義兄弟が外の人々との関係を経ていく過程を描くことで若者の自立や関係性、再生を描いた物語だったんだ。


 そしてこのハルと吾朗の関係性以上に面白いのが吾朗の同級生で一番仲の良い美少女、水野さんというキャラクター。基本ダウナーで、だけどある意味アグレッシブな黒髪ワカメのお嬢さん。この娘もまたオタクメタな言動でこちらを振り回してくれる魅力的なキャラなんですよ。
 水野さんは友達が少なくて、吾朗とだけ普通に話したりたまにお茶を飲んだりするんですよ。主人公とこういう絡み方をする女の子なら、当然フラグが建つだろうと、そう思っていた時期が私にもありました。でも全然フラグ建たないんですよこの娘。正確に言えば片っ端からへし折りに掛かってる。吾朗がちょっと意識すると「それは勘違いだから」と釘を刺す。下心の混じった視線を向けると普通にうざがってみせる。この水野さん、そりゃ男勘違いするよ!ってくらいいちいち可愛いんですよ。
 「この娘もしかしたら俺に気があるんじゃね?」。そんなDTの浅ましい心理を見透かしバッサリと切り捨てる水野さんマジパネェ。そもそもこの吾朗くん、ラブコメ「風」漫画の主人公でありながらさっぱりモテないんだよね(笑) 女性キャラとの絡みは少なくないのに、本当にフラグが建たない。え、美咲先輩? あれ人間辞めてるから、プレデターだから。

 そして3巻。水野さんが自ら引いた他人との境界線、それを踏み越えようとした吾朗に対して見せた暴力性。ここからの流れはまさに吾朗が自分の幼い感情に区切りを付け、姉の庇護下から大きく羽ばたこうとする作中最大の肝となっていて素晴らしい出来だった。しかもその際に交わされた吾朗と水野さんのやり取りがもうね、今まで見たこともないシチュエーションで度肝を抜かれました。

 どうやらアニメ化企画が既に発表されているようですね。原作は全4巻、きっちり尺内に収めてくれればきっと良作以上になれるいい題材だと思います。水野さんがオタクたちの幻想を水野サイクロンでぶっ壊してくれる日が楽しみだ。


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