ちはやふる
ちはやふる2 4話 「ひとにはつげよ あまのつりぶね」 感想
ツイてない男は「持ってない」男なのか。
早くも準決勝、瑞沢かるた部の前にさわやか青春熱血教師となった坪口さんが立ちはだかる。
今回の試合では実力に開きはあっても作戦次第ではいいとこまで行けることが示唆された。瑞沢の面々はそれぞれかるた会に所属してはいるけど、かるた部には顧問はいても指導者はいない。試合の際に詳細な作戦を与えてくれる存在がいないので、自分たちで考えるしかないんですね。
太一もそれが分かってるから部長として周りを常に気にしていた。しかし、前に千早が言ったように彼に足りないのは「自分のことだけを考えること」だったんですね。自分が追い詰められているのに、周りを気にしてる余裕なんかないだろうと。原田先生の言う「団体戦は個人戦」とはまず自分が勝たなければならないということかな。原田先生は作戦立案をできる立場にはないが、千早や太一の精神的支柱として存分に存在感を発揮していますね。
自分たちで考えるといえば、前回参謀としての実力を発揮した机くん、そして太一に触発されて誰に言われるでもなく偵察に動き出した花野さんと、それぞれが自分の役割を模索しているのが見え始めていて、チームとして徐々に洗練されていく過程が丁寧に描かれている。
そんな中で本来の主人公である千早がイマイチ目立ってないのは、彼女が主人公格を発揮しなければならないほどの強敵がまだ出ていないのと、その圧倒的な強さで名実ともに瑞沢の柱になってきているからだと思う。千早がエースとして猛威を振るってくれるから、彼女がいるだけで他の面々も安心できるし、折れそうになっても奮起できる。周りの反応をもって千早の成長を描いているのもまた上手いです。千早は誰よりも個人戦に集中してるけど、ちゃんと周りの仲間も見てて団体戦してるんだよなぁ。
そして今回徹底的に「運の無さ」を強調されてしまった太一。誰よりも努力しているのに、いつも後一歩が足りず、上のステージに上がれない。
凡人はいくら努力しても、何かを「持っている」天才たちのいる所にはたどり着けないのではないか。99%の努力があっても、1%のひらめきがなければ全て無駄なのだろうか。
太一の焦燥は、これまでずっと報われない男として描かれてきたからこそ説得力を増す。
しかし努力は彼を裏切らなかった。読まれた札を全て覚える。それは札が少なくなり決まり字が増えてくる後半でこそ真価を発揮する努力。
自陣の最後の札をなかなか読んでもらえない運の無さ(確率的にはしょうがない気もするけど)を跳ね飛ばして、愚直に続けてきた彼のやり方で最後の1枚を掴み取った。
運を努力で打ち破る、太一だからこそのブレイクスルー。うん、これはモテる。
早くも準決勝、瑞沢かるた部の前にさわやか青春熱血教師となった坪口さんが立ちはだかる。
今回の試合では実力に開きはあっても作戦次第ではいいとこまで行けることが示唆された。瑞沢の面々はそれぞれかるた会に所属してはいるけど、かるた部には顧問はいても指導者はいない。試合の際に詳細な作戦を与えてくれる存在がいないので、自分たちで考えるしかないんですね。
太一もそれが分かってるから部長として周りを常に気にしていた。しかし、前に千早が言ったように彼に足りないのは「自分のことだけを考えること」だったんですね。自分が追い詰められているのに、周りを気にしてる余裕なんかないだろうと。原田先生の言う「団体戦は個人戦」とはまず自分が勝たなければならないということかな。原田先生は作戦立案をできる立場にはないが、千早や太一の精神的支柱として存分に存在感を発揮していますね。
自分たちで考えるといえば、前回参謀としての実力を発揮した机くん、そして太一に触発されて誰に言われるでもなく偵察に動き出した花野さんと、それぞれが自分の役割を模索しているのが見え始めていて、チームとして徐々に洗練されていく過程が丁寧に描かれている。
そんな中で本来の主人公である千早がイマイチ目立ってないのは、彼女が主人公格を発揮しなければならないほどの強敵がまだ出ていないのと、その圧倒的な強さで名実ともに瑞沢の柱になってきているからだと思う。千早がエースとして猛威を振るってくれるから、彼女がいるだけで他の面々も安心できるし、折れそうになっても奮起できる。周りの反応をもって千早の成長を描いているのもまた上手いです。千早は誰よりも個人戦に集中してるけど、ちゃんと周りの仲間も見てて団体戦してるんだよなぁ。
そして今回徹底的に「運の無さ」を強調されてしまった太一。誰よりも努力しているのに、いつも後一歩が足りず、上のステージに上がれない。
凡人はいくら努力しても、何かを「持っている」天才たちのいる所にはたどり着けないのではないか。99%の努力があっても、1%のひらめきがなければ全て無駄なのだろうか。
太一の焦燥は、これまでずっと報われない男として描かれてきたからこそ説得力を増す。
しかし努力は彼を裏切らなかった。読まれた札を全て覚える。それは札が少なくなり決まり字が増えてくる後半でこそ真価を発揮する努力。
自陣の最後の札をなかなか読んでもらえない運の無さ(確率的にはしょうがない気もするけど)を跳ね飛ばして、愚直に続けてきた彼のやり方で最後の1枚を掴み取った。
運を努力で打ち破る、太一だからこそのブレイクスルー。うん、これはモテる。
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ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
新は祖父の3回忌へ。
モブさんの福井弁に違和感がw原田先生www
お父さんはお供えしたばかりの羽二重サンドをモグモグw
父と祖
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」 感想
自分は1人じゃないことくらいわかってる。
でも、1人でも強くなりたいんだ。
太一の覚醒回でしたね。
これで少しは報われたのかな。
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
思わぬ苦戦、瑞沢高!
ノーマークのダークホースって怖いんですよね。
机くんのデータにもほとんどインプットされてない朋鳴高校。
指導者は府中白波会のエース、坪口さん。
短期
ちはやふる2 4話
何かが上手くいかない時、誰でも運のせいにしたがるものですよね。
太一がそうしなかったのは、彼自身の強さでもありますが、
自分で自分を卑下している部分も大きいと思います。
...
ちはやふる2:4話感想
ちはやふる2の感想です。
団体戦は個人戦。
ちはやふる2 第4首 「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
ないのは実力ではなくて運。
[アニメ]ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
太一が格好良すぎて惚れる。団体戦と個人戦の差。団体戦の中の個人戦。それを理解しただけでこれだけ強くなれる太一は感じがなくても名人になれるんじゃないかと思えてきた。
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
次の対戦相手は、白波会のエース坪口が教える朋鳴高校!
熱血な坪口さんに指導される朋鳴に憧れてしまう千早(笑)
今回は運のない太一の回(^^;
千早や新と才能のある者を見
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
「自分は一人じゃない事くらい分かっている
でも、一人でも強くなりたいんだ!」
準決勝、瑞沢高校かるた部の相手は 坪口さんが教える朋鳴高校!
坪口さんの作戦に揺さぶられ 苦戦
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」感想
真島くんは運がないんですっ。・゜・(ノД`)・゜・。
太一そんなに運悪いんだw
万全の体勢で臨んでるのにw
ないのは運だけだから!実力はあるんだから>△<
今年のダークホー
ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
『高校選手権予選準決勝の相手はなんと、白波会のエース坪口が教える朋鳴高校だった!坪口の作戦で揺さぶられる瑞沢メンバー達。集中を欠き苦戦をする太一は、部長として、選手とし...
ちはやふる2 #4「ひとにはつげよ あまのつりぶね」感想
今まで空気だった綿谷くんこっちはこっちで熱意がほとばしっていますね話は東京予選、決勝トーナメント初戦 負ければ終わり誰かが涙をのむ相手は見知っている先輩が顧問をしている...
ちはやふる2 第4話 『ひとにはつげよ あまのつりぶね』 昨日の友は今日の敵!でも最大の敵は自分!!
仲間を信じて、一人になれ!冒頭原田先生の言った「個人戦は団体戦、団体戦は個人戦」という言葉。一人はみんなのために、みんなは一人のために。という「三銃士」の言葉を思い出し...
ちはやふる2 第4話 感想
ちはやふる2 第4話 「ひとにはつげよ あまのつりぶね」
「もし高校選手権優勝したらお願いがあるんや」ったまさか・・・。
東京に行きたいとかじゃないだろうね?
あー、千早
(アニメ感想)ちはやふる2 第4話 「ひちにはつげよ あまのつりぶね」
投稿者・フォルテ
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☆アニメを濃く熱く語りたい人は集まれ~!毎週水曜
◎ちはやふる2第4首「ひとにはつげよあまの...
†墓->父:もう三回忌かアラタ:ジイちゃんと仲悪かったのようわかるわ-)母:転校までさせての>良い経験だっただろ-)お友達がんばってるやろ;俺らにとってのカササギは・・・高校選...
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