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2013年冬アニメ 感想③

 たまこま、琴浦さん、絶テン、銀魂の感想。

 いよいよ後半戦に差し掛かってきた辺りで、新作群のなかでは「たまこま」が頭一つ分抜けてきた印象。
 

 たまこまーけっと

 5話も良かったけど、それ以上に7話が素晴らしかったなぁ。
 デラを探しにうさぎ山商店街にやってきた異国の少女チョイ。よく当たる鳥占いをする彼女の下に訪れた銭湯屋の一人娘である眼鏡美人のさゆりさん。そこで彼女は事実上の結婚報告をする。
 いやー、豆腐屋さん玉砕しろとか言っちゃったけどさぁ……まさかこんな形でとは思わないでしょう。気の毒に。それにしても相手の男はどんな奴だ、羨ましすぎる。

 もうこのシーンの表現がね、「山田監督は京アニでこれがやりたいんだ」って感じで素晴らしかった。
 めでたい報告に喜ぶ商店街の面々の後ろで、無表情にその場を去る銭湯屋さん。呆然とした後に諦めたような微笑を浮かべる豆腐屋さん。
 そしてさゆりさんの横に立ち、「おめでとう」と語りかける時のあの絶妙な表情! 彼の思いに気付いたかのようなさゆりさんの反応! さらに二人の様子を見て何かを思うチョイの視線!
 この作品って本当に、目線や表情、言外の「何か」で物語る姿勢を貫いていて、それを京アニだからできる細かい芝居作画の表現でやっているのが面白い。これって細田守監督が劇場版でやろうとしてる表現をTVアニメでやってるってことだよね、スゴイわマジで。

 その表現が語るのは登場人物の心そのもの。みどりの名前の付けられない感情に代表されるように、あえてそれを定義することはせずただ揺れる心の様を映す。
 例えば今回、さゆりさんが結婚の縁を占ってもらったのはそこに不安があったから。しかし彼女が変わることで周りに少なからず影響を与えていく。しかしそこに焦点を当てるでもなく、さらりと流すのがこの作品の特徴。そのキャラにはそのキャラなりの人生と想いがあるが、作中ではほとんど明確には語られずに表層だけが浮き上がって見える。
 今回は異邦人であるチョイの視点があって、それを通して作品世界の日常を客観的に見て想像膨らませることができて楽しかったです。
 山田尚子いいわぁ。これはけいおんも見なきゃですね。


 琴浦さん

 5話6話と普通のギャグ回が続いて「あれ?」と思ったところにまたいい話がきましたよ。絶妙なタイミングだなぁ、相変わらずの構成力だ。

 正直テーマの掘り下げは浅めな作品だと思う。森谷さんが琴浦さんのよき友人になったのはいいんだけど、彼女の真鍋への気持ちや琴浦さんへの嫉妬の感情は「改心して無くなって」しまったの? いや、7話でちょっとそれっぽい描写が入ったけど、ものすごく軽く扱われていたからなぁ。
 ネガティヴな感情を単に否定して終わりじゃあ「心」を扱う作品としてはちと弱いでしょう。この点については諦めたけど、素材と土台は出来てるだけにもったいないとは思う。

 とはいえ7話の琴浦さんが初めて(というか暫らくぶりに?)誕生日を祝ってもらえたことで、母親の「生まれてこなけりゃ良かった」という彼女のトラウマたる言葉を上書きした展開は素直に上手いと思うし、普通に感動しました。
 シンプルないい話を、メリハリのある演出とコンパクトにまとめる能力に長けた脚本でウェルメイドにしてみせる作品ですね。やはりエンタメとしての完成度はかなり高いと思います。


 絶園のテンペスト

 2クール目から同盟関係も一新して話の雰囲気もラブコメチックに変わり、なんじゃこりゃあとなっていたわけですが今スゴく面白い。

 1クール目の終盤からその片鱗は見せていたけど、絶園の樹というこの世の理を、そしてメタ的には物語の都合を司る舞台装置をやたらに利用して逆に予想不可能な展開にする作劇が刺激的過ぎます。これもしかしてテクい?
 
 これってもう理屈さえ付けられれば何でもアリな世界観(そして多分もうどうなっても面白い)になってるのでなんかズル臭いです(笑)
 どんな詭弁も始まりと絶園の樹のせいで正解足り得ますからね。

 そしてラブコメヒロイン化して一気に可愛くなった葉風、みゆきちさんのデレ演技は絶品ですね。「お前への愛を舞う」じゃねーよ!(笑)
 しかし未だに絶大なヒロイン力を持つ愛花ちゃんがやっぱり魅力的過ぎてクラクラする~。生者は死者に勝てないと言いますからね。
 死しても変わらず二人の男の動機と原動力であり続ける彼女。死んでいるが故に手の出しようがない、彼女こそ本当の「絶園の魔法使い」なのではと思えてきます。


 銀魂

 新作長編「一国傾城篇」完結。
 
 この長編がまた素晴らしかった。
 伝説の花魁がずっと昔に想い人と交わした約束。寿命の近付く彼女の想い人を探すべく、万屋と月詠は江戸城へと潜入し、そこで政権を巡る陰謀劇に巻き込まれる。

 鈴蘭とG嫌のミクロなラブストーリーを軸に、水面下で進行するマクロな陰謀劇を描いた多重構造になっていて見応えがあった。
 また、銀さんのストーリーとしても彼の師匠である吉田松陽との「約束」が描かれていて、さらにそこから高杉との対比にまで繋がる構成が素晴らしい。
 
 サブヒロインに抜擢された信女もこの長編でキャラが立ち、さらにその意外な経歴まで明かされて一気に魅力がでてきた感がある。彼女と朧もまた、松陽に影響を受けていることが示唆されていて、勢力を越えた人間関係の複雑さが垣間見えた。総じて重厚な人間ドラマに仕上がっていたように思う。

 そして何よりあの美しいラストシーン。
 若く美しかった姿は老い衰え、見事な花を咲かせた桜の木も電信柱に変わってしまった。だけどそこには綺麗な月が変わらずにあった。夏目漱石的に考えて、あの満月が二人の変わらぬ愛のメタファーになってたんですかね。
 EDではOP曲の「サクラミツツキ」が流れる。完璧だ。
 これ完全に本編読んで詞を書いてますよね。
いつかは いつかは サクラの花咲く 満月の元へと
とかモロじゃないですか。
 サムライハートの時もそうでしたけど、SPYAIRは単にタイアップしてるだけじゃなくちゃんと「アニソン」を作ってるのでアニオタの視点から見て好感が持てます。

 
 あと、リトバス20話のサザンドラささみさん回は本作のコメディ回で一番面白かったです。
 いや、それだけだけどなんか言いたくなるんですよね、ささにしきささみさん。


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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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