ちはやふる2　8話　｢みかさのやまにいでしつきかも」　感想

　
　ついに始まった全国大会。
　1期では台詞の無かった恵夢たんがついに喋ったよ！　しかし声が付くと、初っ端から属性の盛りっぷりが半端ないな(笑)

　さて、話は前後するが最初に魅せたのは机くんさん。
　発表された瑞沢高校のオーダーに机くんの名前はなく、そこには代わりに筑波の名前が。
　チームで勝つ為にあえて自分を戦列から外す。関東大会決勝で「かるたが楽しかった」と言った机くんのその選択は、少なからず痛みを伴うものであったことは想像に難くない。
　自分の能力を最大限に発揮し、最もチームに貢献できる道を選び取った机くんの覚悟を皆が受け取っているシーンが眩しい。

　そして初戦の相手はまさかの外人チーム！
　あまりのインパクトに動揺を隠せない瑞沢の面々だったが、次第に彼らも自分たちと同じ、「普通にかるたが好きな人間」であることに気付いていく。
　特に肉まんくんが純粋にかるたを楽しむ彼らを見て、初心を思い出すのがいいですね。人種が違っても、そこに共有できるものがある。それはルールを同じくしているから。
　まさに「『伝える』『伝わる』はルールの向こう側にある」ですね。

　外人さんたちも、遊びとしてのかるたより、もっと強く美しい「競技かるた」の世界を知ることができた。
　日本の文化なのに、日本人で興味を持っている人が全くいない。そんな環境に置かれた彼らが、かるた好きだけが集まった人間がたくさんいて、そして自分たちよりもずっと真剣に取り組んでいる世界があることを知ることができた。
　インタビューで最初は「身の程を知った」と言っていた彼らが、「またやろう」という千早たちのメッセージに「純粋にもっと強くなりたい」と奮起する。いつも言ってる気がするけど流れが美しい。

　千早は強欲だから、かるたの国際化(?)に喜んでいるだけでは飽き足らず、彼らに同じステージに上がって欲しいと願うんですね。かるたはもっともっと面白い。その事を多くの人に知って欲しい。
　どこまでも繋がりを求め続ける彼女のかるたは留まることを知らない。

　試合内容的にはお粗末だけれど、双方に得るものがあった妙にハートフルな試合でした。

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