ちはやふる
ちはやふる2 13話 「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
息が詰まる激闘。白熱の準決勝。
瑞沢と明石第一女子。
それぞれのエースの在り方やチームの形。それらが徹底的に相対化されることで凄まじい熱気を発揮していた。
抜群の安定感を誇る恵夢に対し、千早は不安定なことこの上なく相変わらずの百面相を見せていた。
しかしながら、そんな彼女だからこそ「自分がしっかりしなければ」と太一たちチームメイトが奮起する。ここではエースを絶対の支柱とする明石と、エースを皆で支える瑞沢の対比になっていますね。
今回はさらに、今まで天然毒舌を発揮していたもののイマイチ何を考えているか分からなかった恵夢の心理描写を挟むことで、それぞれのエースの置かれた環境の違いが明らかになる。
周りがどんどん盛り上がっていくのに反して、恵夢はクイーンの座にそこまでの執着を持てないでいた。しかし皆がそれを望むから、自分が勝つと喜ぶからとずっと頑張ってきた彼女。カメラ小僧三人衆は同時に喋るのウザイけど、恵夢のことをよく見ていて彼女が本当は他人のために頑張れてしまう娘だと知っている。自らの背に掛かる期待に応えようとする意志が彼女の強さなわけですね。
しかし、恵夢をクイーンにするため自分たちも本気でかるたに取り組む夕部たち。そしてそんな友達を喜ばせようとクイーンを目指す恵夢。どちらも相手のためを思ってという点では同じだが、その想いはどこか一方通行に見える。夕部たちは恵夢が本当は何を望んでいるのかを分かっていないし、恵夢もそれを受け入れたままエースとしての役割を果たそうとしている。それが負担でしかない、というのは言い過ぎかもしれないけど、その期待が重圧になっている節はあると思います。
この点で、瑞沢は真逆の環境ですね。千早はなんでも自分のやりたい事は口にするから、チームの全員が彼女の望みをわかっているし、その上で彼女が「やるべき事」をやれるようにサポートし続けている。彼らは千早に頼りきっていないからこそ、エースとしての偶像ではなく個人としての千早を分かっている。それが相互的にフォローをし合うようなチームの在り方を作ってるんですね。そして周りの皆に支えられて、手探りながらもついに流れを掴む千早。ここで詩暢ちゃんのかるたを目指し続けた努力が実り始めてくるのが本当に熱い。
千早は恵夢のことを「原田先生のような人に出会えなかった自分」だと言っていましたね。恵夢の周りは彼女をエースに据え、頼るばかりで本当の意味で彼女を導く人がいなかった。二人の土台の差がここにきて効果を発揮された形ですね。
しかしこれで終わらない明石第一女子。
恵夢のピンチに、初めて自分から声を出した夕部。エースを頼るだけだったのが、エースを支えるような行動を取る。
そして恵夢はクイーンになるための障害として千早を認識し、「ここで叩く」と奮起する。皆のために、というだけではなく、今度は自分のためにと我欲を剥き出しに。
ここにきてエースの意識とチームの形に変化を生じさせてきた彼女たち。敵チームの成長を描いてきていて、素晴らしく濃密な回になっていた。実際2期はこの辺りからが本番だし、臨界点突破した面白さが味わえそうだ。
それぞれのエースの在り方やチームの形。それらが徹底的に相対化されることで凄まじい熱気を発揮していた。
抜群の安定感を誇る恵夢に対し、千早は不安定なことこの上なく相変わらずの百面相を見せていた。
しかしながら、そんな彼女だからこそ「自分がしっかりしなければ」と太一たちチームメイトが奮起する。ここではエースを絶対の支柱とする明石と、エースを皆で支える瑞沢の対比になっていますね。
今回はさらに、今まで天然毒舌を発揮していたもののイマイチ何を考えているか分からなかった恵夢の心理描写を挟むことで、それぞれのエースの置かれた環境の違いが明らかになる。
周りがどんどん盛り上がっていくのに反して、恵夢はクイーンの座にそこまでの執着を持てないでいた。しかし皆がそれを望むから、自分が勝つと喜ぶからとずっと頑張ってきた彼女。カメラ小僧三人衆は同時に喋るのウザイけど、恵夢のことをよく見ていて彼女が本当は他人のために頑張れてしまう娘だと知っている。自らの背に掛かる期待に応えようとする意志が彼女の強さなわけですね。
しかし、恵夢をクイーンにするため自分たちも本気でかるたに取り組む夕部たち。そしてそんな友達を喜ばせようとクイーンを目指す恵夢。どちらも相手のためを思ってという点では同じだが、その想いはどこか一方通行に見える。夕部たちは恵夢が本当は何を望んでいるのかを分かっていないし、恵夢もそれを受け入れたままエースとしての役割を果たそうとしている。それが負担でしかない、というのは言い過ぎかもしれないけど、その期待が重圧になっている節はあると思います。
この点で、瑞沢は真逆の環境ですね。千早はなんでも自分のやりたい事は口にするから、チームの全員が彼女の望みをわかっているし、その上で彼女が「やるべき事」をやれるようにサポートし続けている。彼らは千早に頼りきっていないからこそ、エースとしての偶像ではなく個人としての千早を分かっている。それが相互的にフォローをし合うようなチームの在り方を作ってるんですね。そして周りの皆に支えられて、手探りながらもついに流れを掴む千早。ここで詩暢ちゃんのかるたを目指し続けた努力が実り始めてくるのが本当に熱い。
千早は恵夢のことを「原田先生のような人に出会えなかった自分」だと言っていましたね。恵夢の周りは彼女をエースに据え、頼るばかりで本当の意味で彼女を導く人がいなかった。二人の土台の差がここにきて効果を発揮された形ですね。
しかしこれで終わらない明石第一女子。
恵夢のピンチに、初めて自分から声を出した夕部。エースを頼るだけだったのが、エースを支えるような行動を取る。
そして恵夢はクイーンになるための障害として千早を認識し、「ここで叩く」と奮起する。皆のために、というだけではなく、今度は自分のためにと我欲を剥き出しに。
ここにきてエースの意識とチームの形に変化を生じさせてきた彼女たち。敵チームの成長を描いてきていて、素晴らしく濃密な回になっていた。実際2期はこの辺りからが本番だし、臨界点突破した面白さが味わえそうだ。
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第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
かなちゃんのひと言で落ち着いた千早は敵陣の一字決まりを抜く。
これでいい流れに持っていけるかと思ったら速攻で集中力が切れた!
...
ちはやふる2 第13話 「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」 感想
チーム戦として、どんどん熱くなってきますね。
この作品は見ていて時間が経つのが早いですよ。
千早がペースを取り戻したかに見えたが、なかなか連取は
させてくれない恵夢。
ちはやふる2 第13話 「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
千早がペースを戻そうとしても、恵夢も連取はさせない。
エースに引っ張られるように両チームの戦いは白熱。
互角の戦いに、ギャラリーの注目を集める好勝負に!
シーソーゲームと...
ちはやふる2 第13首 「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
私や!
ちはやふる2:13話感想
ちはやふる2の感想です。
恵夢の考えていることとは。
ちはやふる2 第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
千早覚醒で勝負あったと思ったら^^;
弱点はまだまだあったぞと。
ひとつ目覚めると他の何かがおろそかに。
勝利へは貪欲なのにフェアじゃないプレーは苦手。
逆に恵ちゃんはドS属性...
ちはやふる2 日テレ(4/05)#13
第13首 ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ 公式サイトから千早がペースを取り戻したかに見えたが、なかなか連取はさせてくれない恵夢。お互いのチームメイト達も白熱した戦いを見せる...
ちはやふる2 第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」 感想
団体戦の魅力をこれでもかってくらい
見せてきた超神回!
熱い展開になるだろうなと予想していたんですが、
その予想をはるかに超える激熱展開。
素晴らしすぎます!
[アニメ]ちはやふる2 第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
セイムと囲い手破りと圧力と……。
ちはやふる2 第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
「クイーンはどうでもええ でも この子はここで叩く」
流れが掴みきれない中で徐々に差を追い詰める千早!
そんな千早の強さを感じ 逢坂さんにも変化が!
【第13話 あらす
ちはやふる2 第13話「ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ」
『千早がペースを取り戻したかに見えたが、なかなか連取はさせてくれない恵夢。お互いのチームメイト達も白熱した戦いを見せるなか、少しずつチームとしてまとまっていく両校。チー...
ちはやふる2 13話
1人で戦い、その座を得た現クイーンと仲間の力を源に
クイーンを目指す2人を描くというのは対照的で面白いですね。
仲間の力によって強くなる2人を見ていればそれだけ1人で勝
◎ちはやふる2第13首「ゆめのかよひぢひとめ...
c)カナ:かぜそよぐですねチハ;覚えてるよ。メグムちゃん、イザ尋常に勝負!さっきはとれなかった。一時決まり抜いた}-->須藤:敵陣の一時決まりなんて特別だ。流れはアヤセにくる}...
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