うつけ者アイムソーリー

　ここにきて長い回想なんてやってる尺あんのかよとも思ったけど、「そしていま」は反則だわ。泣く。
　残りあと5話くらい？　どこで締めるかは分かってるけど、大丈夫かな。

　団体戦決勝で怪我をした千早。医者には当然個人戦出場を止められるが、西田姉のツンデレや須藤さんの挑発でヒートアップしてしまう。
　団体戦での優勝が一番の目標というのは嘘ではないけど、全部を欲しがるのが千早。利き腕が満足に使えなくても優勝を狙います。

　団体戦を通じて描かれた他校のキャラクターたちが、揃って個人戦への意気込みを見せるのが熱いですね。勝利への強い意志を見せ始めた恵夢と、普段出さないような大声を出して変化を感じさせた理音など。
　そしてもちろん、そこには新と詩暢ちゃんの姿が。特に詩暢ちゃんは、団体戦の熱気に当てられて出場選手全員に対しての敵意を剥き出しにしています。団体戦を認めることは、今までの自分を否定すること。だから彼女は自分を守るために個人戦の絶対性を証明するのでしょう。

　新は完全にチームを意識し始めてますね。彼にとってチームとは思い出の中のものだったのに、今は上京を考えていて千早や太一と再びチームを組む意志を見せ始めている。
　一方の太一は、彼への嫉妬心や対抗心もあって仲間であることよりも敵であることを選ぼうとしています。しかしそれには同じ土俵に上がる必要があり、それはB級大会を優勝することでしか果たせないんですね。明らかに雰囲気の違う太一の姿にヒョロくんは戸惑ってましたが、その気負いが吉と出るか凶と出るか。
　まるで三角関係を意識していないある意味純粋な千早と新とは違う、汚い自分を意識しつつも努力し続ける太一はやっぱりこの作品の裏主人公だよなぁ。

　個人的に気になったのは各会場を回ろうと呼吸を乱しながら階段を登る女帝。すっかり親身な顧問が板について、かるたの師にはなれなくても皆を見守ろうとするその姿勢は萌えポイント高いです。

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