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俺ガイル

やはり俺の青春ラブコメは間違っている。 11話 「そして、それぞれの舞台の幕が上がり、祭りは最高にフェスティバっている。」 感想

 融け始めた雪。

 
 さーて、相模が自滅して溜飲の下がる展開になったわけだが前回の感想であんな事言った私の立場はどうなるんでしょうねえ?(知るか)
 いや、ちゃんと「今回に限って言えば」って断って置いたから! 
 まあ性懲りもなく言うけど、相模の凋落が自業自得だとしても、カースト2軍(?)にいる自己承認欲求を満たすために他人を貶めることしかできない浅ましい層には救いはないのか?って考えちゃうんだよね。救いっつーか、「クズは死ね」で終わっていいのかなーって。多分この作品はそこもやってくれるんじゃないかなーと期待してる。ラストの相模の意味深なカットはそういう事だろうし。

 まあ相模なんてどうでもいいというのが本音で、今回はなんと言っても雪乃ですよ!
 デレたというか、本人も言ういうに変わり始めてきている。それを引き起こしたのは、ずっと彼女に手を伸ばし続けた結衣と一人変わらずに己を貫き続ける八幡であるという構図。
 まず、結衣の言葉が素晴らしかったですね。

「あたしと、ヒッキーを頼って。「誰か」とか「みんな」とかじゃなくて、あたしたちを頼って」 

 実行委員会での本質的な問題は、「誰か」「みんな」という聞こえはいいが、実際はマジョリティによる強制的な空気を形成しているだけでしかない言葉の意味にほとんどの人間が無自覚、あるいは見て見ぬ振りをしていることにある。
 八幡はそれに憤りを感じているし、雪乃が精神的に疲弊しているのもその空気によって割を食わされているから。まさに八幡の言う、「人という字は良く見ると片方が楽をしている」構図なわけだ。
 しかしながら金八先生の「人という字は支えあっている」説が間違っているのかというとそうでもなく、完全に等価とは言えなくても支えあう関係性というのもまたあり得るのだと思う。
 それを示したのが結衣のセリフ。彼女の言う「頼る」とは、言い換えると「信頼」しろということ。平気で欺瞞を口にする「みんな」が信じられないなら、友達であり仲間でもある自分たちを信じてくれと。
 ここで結衣の言動の変化が活きてくる。最初の方は人の顔色を窺ってばかりで本音を言えなかった結衣が、雪乃の誤魔化しを許さず「怒ってる」と言えるようになった。相手に合わせるのではなく、ちゃんと自分の言葉でぶつかってくるからこそ、雪乃もそれに応えようと決意した。結衣に対する決意表明と、八幡に対する態度の変化(かわいい)がその表れですね。一歩引いていた彼女が、二人を受け入れようと歩み始めた。
 欺瞞に満ちた偽物の関係が溢れる世界で、心から信じられる本物の関係があるのかどうか、というのがこの作品のテーマの一つ。しかし清廉潔白な嘘偽りのない関係なんてほとんどありえないわけで、必ずどっかで折り合いを付けなきゃいけなくなる。だから「みんな仲良く」な葉山も間違っているけど、理想を求め続ける八幡もやっぱりどこか間違ってるんだろうなぁ。

 問題は雪乃のその変化を、自分を変えることは逃げでしかないと考える八幡がどう受け取ったのか。これは彼の理想としての雪乃がまたブレてしまったわけで、しかしながら手を振る彼女にほだされたような感じあるんだよなぁ。読めん。
 実際に変わることが弱いことなのかどうか。まあそういう側面もあるだろうけど、自分の「弱さ」を受け入れることが「強さ」であるという事も言えるよね、としか言えないな。貫く事もまた「強さ」ではあるし。

 八幡は今回も己のやり方を貫く。自分を仮想敵に仕立て上げることで、他の実行委員たちに発破をかけたってトコか。八幡の言い分は空気悪くして最悪だけど、そこにいる全員にとって耳の痛いことで、的確に相模のことも言い当ててるから反論はできない。
 アイツに押し付けてると思われるのは癪だから、皆ちゃんとやろうぜ。ってのが落とし所だったかな。実際誰も自分が悪いとは思いたくないし、だから八幡や相模みたいに分かりやすいヒールがいると「自分は違うんだ」って思うから安心できるんだよね。
 会議終了時すぐ席を立った葉山が怒っているように見えて、反応が気になるなぁ。というか何だアイツ役得過ぎんだろ。

 そしてそんな八幡に怒涛の攻勢を仕掛ける結衣。
 待っても無駄だからこっちから行く。八幡と結衣の会話でピンドラの「キスと果実の話」を思い出したけど、それで言えば八幡は他人に果実は与えるが他人の果実は頑なに受け取らないキャラ、になるのかも。
 でも事実上のデートの誘いを受け入れたということは、彼もまた変わろうとしている、のか? 

 あと気になったのは陽乃さん。相模を利用するだけ利用してあっさりポイするのは予想通りというか期待通りで、彼女の行動はやっぱり雪乃のためだったか。
 実はまだよく分かってないのだけど、要はあえて相模を調子に乗せて団結の踏み台にするためのピエロに仕立て上げたってこと? 八幡が自己犠牲に走ることも予測してたかどうかは分からん。
 他の理由としては、雪乃に姉の後を追っても意味がないということを荒療治ではあるけど教えたかったのかもしれない。その裏には「姉より優れた妹などいない」という傲慢な考えが見え隠れするようでそれはそれで怖いのだけど(笑) まあ実際今回は雪乃が持つ姉へのコンプレックスが招いた事態でもあるので、やり方はともかく方向性は雪乃のためなのかもしれない。

 次回はついに最終回。と言っても、まだ原作は先のあるラノベだからキリのいい所で終わるかどうかは微妙だが、奉仕部3人の関係性がどのように落ち着くのか楽しみだ。

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