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輪るピングドラム

輪るピングドラム 23話 「運命の至る場所」 感想

泣いても笑っても次で最後。もう何も怖くない。

眞悧の動機はものすごーく簡単に言ってしまえば「中二病」。自分だけが救われない、世界が何もかもを奪っていく。眞悧がそこを抜けられなかったのは彼が本当に「選ばれた存在」だったから。彼は力を持った自分が狭い「個」の箱に押し入れられることに耐えられなかった。だから人を、世界を破壊しようとする。こういった特定個人に向けたものではない憎悪がテロという行動を起こす。眞悧は誰からも何も与えられず、呪いと化してしまった。闇ウサギに自分を褒めさせ、自己肯定していたのを見てると彼もまた救われなかった存在なのだと分かる。

そんな絶望の中、眞悧が出会ったのが桃果だった。13話で眞悧が言うには、どうやら彼女は彼と同じ種類の人間であったらしい。もしかしたら同じ種類の絶望を、桃果も味わっていたのかもしれない。しかし、二人は決定的に違っている。実りの果実を欲しがるがゆえに世界を憎むに至った眞悧に対して、桃果はおそらく果実を与える側に立つことで自己実現を果たした。だからこそ二人は相容れず、互いを引き裂く結果になった。

桃果は聖人ではなかった。世界の全てを美しいと言う彼女は、その世界を破壊しようとする眞悧を許さず、世界から追放しようとする。しかし彼女は勝てなかった。なぜなら眞悧を拒絶したことで彼女の信念に歪みが生じたから。もしあそこで、ゆりさんや多蕗にしたように彼を肯定することができたら、彼は「一人きり」とは思わなくなったんじゃないかな。

眞悧が桃果の分身であるペンギン帽を陽鞠やマリオに渡したのは何故だろう。彼は13話で「運命というものが本当にあるのかどうか確認したい」と言っていた。16年前、選ばれた存在である眞悧と桃果が衝突しても、結局今こうして16年前の悲劇が再来しようとしている。運命は変わらなかった。もし運命が変えられるのだとしたら? その可能性をあえて残したんじゃないかと考える。今から自分が起こすことを止められるか。これが眞悧の言うゲームなのかもしれない。またまた13話で、彼は桃果との再会を望んでいた。今度こそ桃果が彼を受け入れて、救ってもらうことも、もしかたしたら彼の目的なんじゃないかな。

妄想ばっかで恐縮ですが、この二人に対する私の考えはこんなところです。

とりあえず真砂子が死なずにすみそうで良かった。でも、彼女が幸せになるまで満足なんてしないんだからねッ!

冠葉に眞悧の力を見せ付けるためのダシに使われて、彼女の屈辱は計り知れない。彼女はもう知っている。眞悧のやろうとしていることは誰も、陽鞠も、眞悧自身すらも救わないことを。

苹果は運命を乗り換える決意を一度する。しかし日記の力を危惧する眞悧によって日記は燃やされてしまう。日記を使わないうちに炎に身を焼かれる=代償を受けるというのはどういうことだろう。ここで日記を燃やしたという事実もあるし、運命を変えるという選択はしないという意思表示かもしれない。たとえば全てをリセットしたとして、それで全てが丸く収まるのかと言えばどうも納得できない。乗り換えるとしても、それは世界線の移動とかそういうことにはならないんじゃないかなと予想しておく。「運命の乗り換え」にはもっと別の意味がありそうだ。

晶馬は陽鞠に後押しされ、ついに「家族」を救う為に走り出す。陽鞠が「私たちはずっと一緒」と言ったことから、やはり死を覆すようなことはしないんじゃないかと思う。その上で、彼女にまだ役割があるとしたら冠葉に「愛してる」の言葉を与えること。そのために、晶馬は冠葉を見つけてやらなければいけない。一人で全てを背負い込んで、深い闇の中に消えてしまった彼の本当の姿を。こう書くとまんまウテナの最終回だなぁ。しかし、今回は個人と個人だったウテナと違い、「家族」というワードがクローズアップされているので、また別の結論を導いてくれるのだと思う。

晶馬と冠葉、二人が始めて出合ったその日、彼らに何があったのか。あの日から決められていたという二人の運命、その決着をしっかりと見届けたいと思う。

「そしてあなたたちは、あの列車で見つける。 あなたたちのピングドラムを!」
これは多分視聴者にも向けられた言葉。自分にとってのピングドラムが見つけられるといいな。

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