戦姫絶唱シンフォギア
戦姫絶唱シンフォギアG 2話 「胸に力と偽りを」 感想
防人の覚悟を、その双眸に焼付けよ!
武装組織「フィーネ」を名乗るマリア。ちらほら勘違いしてた人がいたけど、当然彼女がフィーネの覚醒体なわけはない。「私たち」と言い換えていたし、何より響たちが一期で為したことを無駄にするはずがない。
フィーネと言えば、解禁されたOP映像の最初に響が手を伸ばした先のシルエットが彼女に見えた気がしたけど、出番自体はあったりするのかな。響の精神世界に出てくる可能性も頭に留めておこう。
あとOPで気になったのはマリアと共に映った二振りの槍。白い方がセレナの物だとすれば、マリアのガングニールも彼女から譲り受けたものとか? でもOPで聖遺物ペンダント6つあるんだよなー。単純に3つ目のガングニールなのか。
ナスターシャはマリアの指導者としての立ち位置だと思うけど、両者共にスタンドプレーに走る辺り目的はともかく手段に関しては認識に差異があるようだ。
とは言っても、あの場で人質を解放するマリアは甘いし青い。ナスターシャの言う様に一般人の犠牲を避けたとも取れ、翼さんの覚悟を問いながらも自身はまだ迷いを断ち切れずにいるように感じられる。その辺の人間的な弱さが垣間見えている辺り、やはり彼女は偽悪的なキャラクターとして描かれてるんだろうな。今回のサブタイも、響のことでもあり、マリアのことでもあるのだろう。
そして自らのアーティスト生命と正義とを天秤に掛けられた翼さん。
1期の物語で、奏の死を乗り越えてただ剣として生きようとした身から大好きな歌への回帰を見せた彼女だから、このジレンマが胸に刺さるんだよね。
実際に翼さんは、一度は舞台袖に引くことで自身の保身を図った。もちろんその判断を逃げとは思わないし、どっちも守れる道を探すのは正しい。
だがここでヒールが邪魔をして失敗に終わるのが皮肉だ。思い起こされるのは1期の5話、響が「ヒールが邪魔だッ!」とシンフォギアのヒールを折り砕くシーン。それが戦士としての覚悟を象徴しているのだとすれば、今回翼さんが躓いたのは彼女が歌手としての道を捨てきれなかったからこその演出と取れる。
しかし翼さんは人命守護の任を担った防人。せっかく手に入れた夢を手放す覚悟で歌う。そこをカバーする緒川さんがね! カッコイイんだよ!
「風鳴翼の夢を、よろしくお願いします!」
彼は翼さんが歌手として世界に向けて歌うことを夢としていることを知っている。誰よりも近くで見てきた人。命を賭けて戦う子供を、大人が全力で守る。この構図は1期からずっと一貫して描かれてきたことで、だから翼さんの夢を守った緒川さんはカッコイイんだ。
そして守る構図と言えば、翼さんがアームドギアを回転させて響を守ったシーンも忘れてはならない。ここはPV公開時から言われていたように、1期1話で奏が響を守った構図とまったく同じである。これは今の翼さんが、奏と同じ位置に立ったことを如実に示す素晴らしい描写。
こういう以前の場面や、キャラクター同士との対比関係こそシンフォギアの醍醐味。この2期でも既にいくつも1期との対比描写が見られるので、テンション上がりまくりです。
ライブを利用してフォニックゲインを高め、聖遺物の起動を試みようとしているのも完全に1期1話の再現だしね。絶唱でケリを付けるのも同じ。
奏と違い響が死なないのは、物語的な意味で言えばもう一人で全てを背負う必要がなくなったから。しかしその境地まで辿り着けたのは、奏がいたからこそだ。
あの絶唱、過負荷を中和してるのはエネルギーを完全にコントロールしてるからか、それとも響が聖遺物と融合して化物になってるからか。いずれにせよ、ちょい暴走しかけてた様子を見るに何度も使ってたらヤバそうな予感がプンプンする。
さて、紆余曲折を経てライブ会場に揃ったギア奏者の6人。
響は当然のように争いは止めようと呼びかけるが、その言葉は切歌と調の逆さ鱗に触れる。特に調は、響の言動を「綺麗事」「偽善者」と攻め立てる。まだ彼女たちの身に何があったのかは分からないのでその言葉の重みは図ることはできないが、「痛みを知らないあなたに」というセリフは響の(あえて悪し様に言えば)相手の事情を無視して自分の正義を押し付ける側面を突いていると言えるかな。人類の相互理解を妨げるバラルの呪詛は未だ顕在である。
そして調の言葉は、響のトラウマを刺激する。フラッシュバックした過去の映像を見るに、響の人助け体質には理由があるみたい。響の家族は、1期では母と祖母がいるらしいことは言っていたけど、父への言及がなかった辺りに秘密がありそうだ。
あとはやっぱりソロモンの杖奪ってたウェル博士。最初からグルだったと考えれば、前回は別に杖なしでノイズを操っていたのではなく、博士が自分で抱えつつ操っていただけだったか。実際1話で博士が疾走したあとに、ナスターシャに連絡が行ってたしね。
フィーネと言えば、解禁されたOP映像の最初に響が手を伸ばした先のシルエットが彼女に見えた気がしたけど、出番自体はあったりするのかな。響の精神世界に出てくる可能性も頭に留めておこう。
あとOPで気になったのはマリアと共に映った二振りの槍。白い方がセレナの物だとすれば、マリアのガングニールも彼女から譲り受けたものとか? でもOPで聖遺物ペンダント6つあるんだよなー。単純に3つ目のガングニールなのか。
ナスターシャはマリアの指導者としての立ち位置だと思うけど、両者共にスタンドプレーに走る辺り目的はともかく手段に関しては認識に差異があるようだ。
とは言っても、あの場で人質を解放するマリアは甘いし青い。ナスターシャの言う様に一般人の犠牲を避けたとも取れ、翼さんの覚悟を問いながらも自身はまだ迷いを断ち切れずにいるように感じられる。その辺の人間的な弱さが垣間見えている辺り、やはり彼女は偽悪的なキャラクターとして描かれてるんだろうな。今回のサブタイも、響のことでもあり、マリアのことでもあるのだろう。
そして自らのアーティスト生命と正義とを天秤に掛けられた翼さん。
1期の物語で、奏の死を乗り越えてただ剣として生きようとした身から大好きな歌への回帰を見せた彼女だから、このジレンマが胸に刺さるんだよね。
実際に翼さんは、一度は舞台袖に引くことで自身の保身を図った。もちろんその判断を逃げとは思わないし、どっちも守れる道を探すのは正しい。
だがここでヒールが邪魔をして失敗に終わるのが皮肉だ。思い起こされるのは1期の5話、響が「ヒールが邪魔だッ!」とシンフォギアのヒールを折り砕くシーン。それが戦士としての覚悟を象徴しているのだとすれば、今回翼さんが躓いたのは彼女が歌手としての道を捨てきれなかったからこその演出と取れる。
しかし翼さんは人命守護の任を担った防人。せっかく手に入れた夢を手放す覚悟で歌う。そこをカバーする緒川さんがね! カッコイイんだよ!
「風鳴翼の夢を、よろしくお願いします!」
彼は翼さんが歌手として世界に向けて歌うことを夢としていることを知っている。誰よりも近くで見てきた人。命を賭けて戦う子供を、大人が全力で守る。この構図は1期からずっと一貫して描かれてきたことで、だから翼さんの夢を守った緒川さんはカッコイイんだ。
そして守る構図と言えば、翼さんがアームドギアを回転させて響を守ったシーンも忘れてはならない。ここはPV公開時から言われていたように、1期1話で奏が響を守った構図とまったく同じである。これは今の翼さんが、奏と同じ位置に立ったことを如実に示す素晴らしい描写。
こういう以前の場面や、キャラクター同士との対比関係こそシンフォギアの醍醐味。この2期でも既にいくつも1期との対比描写が見られるので、テンション上がりまくりです。
ライブを利用してフォニックゲインを高め、聖遺物の起動を試みようとしているのも完全に1期1話の再現だしね。絶唱でケリを付けるのも同じ。
奏と違い響が死なないのは、物語的な意味で言えばもう一人で全てを背負う必要がなくなったから。しかしその境地まで辿り着けたのは、奏がいたからこそだ。
あの絶唱、過負荷を中和してるのはエネルギーを完全にコントロールしてるからか、それとも響が聖遺物と融合して化物になってるからか。いずれにせよ、ちょい暴走しかけてた様子を見るに何度も使ってたらヤバそうな予感がプンプンする。
さて、紆余曲折を経てライブ会場に揃ったギア奏者の6人。
響は当然のように争いは止めようと呼びかけるが、その言葉は切歌と調の逆さ鱗に触れる。特に調は、響の言動を「綺麗事」「偽善者」と攻め立てる。まだ彼女たちの身に何があったのかは分からないのでその言葉の重みは図ることはできないが、「痛みを知らないあなたに」というセリフは響の(あえて悪し様に言えば)相手の事情を無視して自分の正義を押し付ける側面を突いていると言えるかな。人類の相互理解を妨げるバラルの呪詛は未だ顕在である。
そして調の言葉は、響のトラウマを刺激する。フラッシュバックした過去の映像を見るに、響の人助け体質には理由があるみたい。響の家族は、1期では母と祖母がいるらしいことは言っていたけど、父への言及がなかった辺りに秘密がありそうだ。
あとはやっぱりソロモンの杖奪ってたウェル博士。最初からグルだったと考えれば、前回は別に杖なしでノイズを操っていたのではなく、博士が自分で抱えつつ操っていただけだったか。実際1話で博士が疾走したあとに、ナスターシャに連絡が行ってたしね。
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SAKIMORIさんマジ絶好調ww
翼さん面白ぇなぁwww
以下、ネタバレします。ご注意を。
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可愛い!?ォィォィw
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2話では響の想いが他者に響かない困難が描かれた。
響かない事、それはシンフォギアの作品の構造にも直結する問題だ。
主人公:立花
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