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映画

劇場版銀魂完結編 万事屋よ永遠なれ

 過去と未来と現在と、すべてが繋がる歌舞伎町。


 ぶっちゃけ原作は昔10巻くらいまで読んだっきりだし、アニメも真面目に見始めたのは2期からで細かいキャラの人間関係やそれぞれの背景とかあんまり把握してないにわか野郎だけど、そういう人間の感想もそれはそれで価値があるんじゃないかナー。

 本作は初っ端からメタフィクション。それも劇場で見ないとあんまり意味がない手法でのネタを結構な尺を取ってぶっこんで来るもんだから油断ならない。しかもその茶番がきちんと伏線として機能しているというね……。

 突如未来へ飛ばされた我らが銀さん。そこにあるのはすっかり荒廃してしまった江戸と、自分亡き後の世界であった。
 銀さんがいない世界。そこでは世紀末だろうがお構いなしにお馴染みのキャラクターたちは相変わらず馬鹿をやれている。しかし最も彼の近くにいた新八と神楽だけは笑顔を失い、後を継いで江戸を守ろうとしているのだった。

 最初は銀さんがいなくても彼らが強く生きていけるようになるまでを描く物語かなと思ったんだけど、終盤のどんでん返しにはすっかりやられましたね。これはつまり銀さんを救う物語だったんだ。
 本作において敵として位置づけられているのは「蟲毒」。銀さんに感染したそれは、自らの手によって愛する者を殺し尽くす呪いとして発症する。
 「蟲毒」、つまりは「孤独」。銀魂という作品の完結編で敵として選ばれたのは、主人公坂田銀時自身の抱える「孤独」だったのだ。しかしなんということでしょう、原作をあまり知らない私は彼の過去に根ざすであろう「孤独」がどういった性質のものか分からないのです!(台無し)
 
 それはいいとして、彼は大切なものを守るために自己犠牲的な行動に出る。
 それは未来の銀さんも、現在の銀さんも同じ。自分一人の死によって、大切な人たちを守り通す。それが彼が選んだ生き様であることは間違いないだろう。
 しかし、彼の仲間たちは決してそんなことを許さなかった。彼を救ったのは実にアニメ250話以上に及ぶ積み重ねによって培われた仲間たちとの絆。金魂編で辿り着いた答が今ここに再び、銀魂の主人公は歌舞伎町に生きる全ての住人なのだ。
 過去から未来まで、銀さんがその手から零れ落としながらも必死で守ってきた全てが、「孤独」に殺されそうになった彼を救った。
 銀魂が紡ぐのは登場人物たちの「人生」の物語である。それこそ汚い部分まで晒して彼らの生き様を綴ってきたからこそ、その時間全てが「今を生きる事」に繋がるという描きに説得力が生まれる。本当にクライマックスの盛り上がりとカタルシスは素晴らしかった。銀魂は紛れもなく王道の少年漫画だよ!

 今までの全てを肯定し、「現在」を掴み取った銀さん。銀魂という作品の終着点の一つとして、見事に今までの積み重ね(一部分しか把握してないけどな!)が昇華された紛う事なき完結編だった。
 笑えて泣けて、劇場の一体感は子供の頃に見た「劇しん」を思い出す体験で、これは是非映画館で見るべき作品だと思う。やたら途中で席を立つ奴が多くてウザかったけどな!

 それにしても原作者自ら作品の別解を描けるのってちょっとズルいよなー(笑) だからこそこの映画はメタフィクションとして成立してるわけですが。
 さて、原作ファンの方々の感想でも探そうかね。


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Comment

蟲毒=孤独についてクリアな解説をありがとうございました。
原作でかけられた孤独という呪いを映画というメタ世界で解くというのは作者の愛情でもあり、原作を終了するための助走でもあると思いました。
銀魂の世界を終了させるための予知夢のような作品でしたね。

Re: タイトルなし

>名無しさん

コメントありがとうございます!

原作をよく知っているほど感情移入できたであろうファン冥利に尽きる作品でしたね!(読んでない)
アニメで一度完結させた以上、原作ではまた違った締め方をするんでしょうねー(読んでない)

金玉篇をもっと壮大にした作品?

zeroでの返信ありがとうございます!!!!!

(なんということでしょう、)からの文は(そっちかよ)と思いました(爆)


劇場で観に行ったときは(笑わない。)と言っていた父やほかのお客さんの笑い声を聞けてうれしかったです。総悟が着ていた服の元ネタだった作品は一年後の2014年に公開された実写版がきっかけで観るようになりました。(でもまだ原作とアニメは全部観てません。)

銀魂の原作は読まなくなりましたが、完結篇の後にジャンプで連載された長篇シリーズを読んだ人の感想で今まで触れられなかった銀さんの過去を知って衝撃を受け、その長編のアニメ版を動画サイトで視聴してから銀さんの事を銀と呼ぶようになりました。


ニコニコ動画に(銀魂 白夜叉降臨篇)という現時点で映像化されている銀たちの過去を集めた動画が投稿されています。宣伝みたいになってごめんなさい。












































Re: 金玉篇をもっと壮大にした作品?

>シンジンさん

コメントありがとうございます。遅れて申し訳ありません。

これもまた懐かしいですね―。確かに、劇場で遠慮のない笑い声を聞けたのは子供の頃にクレしんで経験して以来だったので、得難い映像体験だったと思います。

銀魂、これを見てからか、ジャンプでも流し読みくらいはするようになったのですが、最終章前の展開で真っ当なやり方で銀さんがこの映画と同じ境地に立ったのを見て、感慨深いものを感じました。
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映画銀魂完結編・万事屋よ永遠なれ感想

友人と見た、銀魂完結編感想。 まさか見てからこれを書くのに1週間かかるとは・・・。 いきなり冒頭から映画泥棒のアニメーション・・・。 しかも銀さんがビデオカメラ顔と相手をしているし。 どうやら映画館のバイトらしいが、上映映画が『アレ勃ちぬ』って・・・。 (『勃ちぬ』って生々しいんだよ・・・。しかもSMプレイがチケットになってるし、『ポルノ』ってストレートに言っちゃってるし、ツッ...
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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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