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映画

劇場版 あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。

 頭の上に撒散らした 望みの彼方を見てた
 伝えられるはずだった 君の姿を見てた

 あんまり「泣ける泣ける」と宣伝されるもんでそこんとこは斜に構えて見ちゃいましたが、やはり改めて見るといい作品ですね。自分にはそんなに刺さらなかったからか、放送当時は「C」の方が楽しみなぐらいだったんだけどな。
 
 まあ今更「コミュニティの再構築」とか「喪失」とかの本作のテーマを長々と語るのもアレなんで、軽めの感想で行きます。
 総集編+αで構成されたこの作品、めんまとの「別れ」を終えてから1年が経ち、超平和バスターズの面々はあの夏の日にめんめへ届ける手紙を書いていた。
 それぞれの独白からの回想という形で、TVシリーズのエピソードが編集される。
 この辺は、登場人物がそれぞれ自分の「あの時の行動」を説明しちゃうんで正直ちょっと野暮に感じたのも事実だけど、元々心情全部叫んじゃうような作劇だからまあ「あの花」らしいっちゃらしいのかもしれない。

 1年後の彼らを見られたのは純粋によかったですね。みんな前を向いて歩いている感じで。ゆきあつがなんかイケメンぽくしてると笑いがこみ上げてくるんだけど。
 会いたくて会いたくて震えるあなるは相変わらず仕草が一々乙女っぽくて可愛いなぁ。スカートを手で押さえるのはグッと来ますな。
 つるこは表情や言動が大分柔らかくなっていて、無駄に気を張ってた頃と比べて確実に強くなったと思える描写がよかったな。

 新規カットで一番注目したのはやはりめんまへの手紙と、じんたんへの想いの狭間で震えるあなるの描写。
 めんまが残した、「超平和バスターズはずっとなかよし」という言葉。これは今の彼らを繋ぐ最大の絆なのだが、だからこそあなるは関係の変化を恐れてじんたんへの告白に二の足を踏んでしまう。この辺、自分の臆病さの言い訳としてめんまを利用しているとも取れるのが実にマリーさんらしくていいのですが、それはまた別の話。
 「ずっとなかよし」という言葉が、逆に彼らを縛り付けてしまうのではないかという危惧はあって、だからめんまの願いが「呪い」にも転じ得ることを示唆するのは誠実な脚本だなと思います。
 で、あなるは結局じんたんへの告白を保留に。しかしそれは、このまま彼らの絆が続いていけばいつか言える日が来るというポジティヴな描き。
 結局人は「死」に囚われるのは避けられないし、忘れることなどできない。抱えた想い、言えなかった言葉を昇華する方法は人それぞれで、今回彼らは手紙という形でそれを為した。めんまの言葉を背負って、時に縛られて、時に繋がれて、そうする事で彼らは前に進んでいく。TVシリーズのテーマの先をきっちり描き上げた感があり、そう考えるとただの総集編に留まらない出来ですね。

 また、「ノケモン」と「外人」を巡るめんまとじんたんの新規カット(だよね? 微妙に自信がない)もテーマを補強する感じでよかったな。外側にいるというのは、まさに一人死の世界にいるめんまの状況を示したものでもあり、しかしそれでもあの秘密基地に彼らが集まり続ける限りめんまはそこに帰ることが出来る。
 かくれんぼというモチーフを「見つける」というキーワードに絡めて、生死の境界に隔たれためんまをノケモノにしない、という描きは上手かったな。

「誰かに見つけてもらえるって、幸せなことだね」



 余談だが、このGRAPEVINEの「望みの彼方」を聞いてるとこの作品を思い出す。あるだろうなと思ったらやっぱりあったMAD。編集はそこそこですが、シンクロ率は70%くらいあるのでは。

 


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