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2013年夏アニメ 雑感②

 もう秋アニメ始まってますが、何か書かないと気持ちの切り替えができないんで、いくつかの作品の簡単な感想を書いておきます。


ファンタジスタドール

 巷ではカオスアニメだとか言われていて、まあ実際にその通りなんですが決してそれだけではない作品。頭のネジが飛んだような演出や展開とは裏腹に、物語自体はきちんとロジックが詰められている良作です。
 10月14日からニコニコで全話無料配信をするらしいので興味ある方は是非。
 私もニコ生一挙放送での視聴でじっくり見られなかったので、この機会に見直してみようと考えています。
 
 ドールは人の願いを叶える存在で、マスターである人間の望むままに動く。
 主人公のうずめはそんな主従関係を超えてドールと友達になることを望みます。
 しかし彼女のスタンスが絶対とされるわけでもなくて、どう見てもダメ男とそれに引っかかる女だったり、主従が逆転した関係性もあったりで、その絆の在り方は千差万別。ともすればマスターでない人間とも友達になったり、しっかりと人間同士で友達になる過程も描いていて、広い形での人の繋がりを肯定しているのが分かります。

 そしてクライマックス、うずめと敵対する『希望相互扶助委員会』の委員長を務める清正小町が表舞台に現れます。人の「希望」を叶える代わりにマスターたちを手足とする彼女のやり口は、「大切な一つの目的のためには他の全てを切り捨てる必要がある」という哲学に基づいています。
 しかし、うずめの言うように大切なものは一つじゃない。事実、当初の希望である「兄の捜索」とうずめとの友情の間で生じるジレンマに苛まれていたかがみは、うずめの「友達として捜索を手伝う」という提案によって立ち直りました。
 うずめと小町、二人のスタンスは最終決戦の態様にも表れていて、「たった一つの希望」を求める小町が1体のドールだけを使役してうずめたちを圧倒するのに対して、うずめはささらたち5人に加え、友人たちのドールを加えた15体で挑みます。
 戦いの中で小町は、目的であるソネットのために他者の希望を踏みにじり、感情を封じ込めていたことを看破されます。そして結局、彼女が全てを犠牲にしてでも為そうとした手法では、ソネットを取り戻せないことが発覚するのです。彼女のやり方が否定されるのは、そこに欺瞞があったからかな。
 泣き崩れる小町のもとに、今まで彼女が「希望」を引き換えに操ってきたマスターたちが現れてソネット復活に手を貸す展開がいいですね。やり方はどうであれ、唯一本物であった小町のソネットへの愛だけは否定されなかった。
 プロトゼロ一体では為しえなかったソネット復活を、ネットの海からデータを集めるという「一人では無理でも皆ならできる」手段で可能とする。明快なロジックが気持ち良い。
 そしてOPの通りにソネットという希望の花を咲かせるファンタジスタドールたち。
 美しい構成、完璧なラストシーンでした。
 
 野崎まど著『ファンタジスタドール イヴ』も読みましたが、ガチのSF小説で面白かったです。
 現在のオタク文化を踏まえた上での『未来のイヴ』を、ある男性の私小説的な内面の吐露を描いた一種の青春物語として描いています。
 一見以上に見えるような主人公の行動も、「当たり前に女性が好きで、当たり前に女性が嫌いだった」と普遍性のあるものとして描いている点が示唆的で印象に残りました。


私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

「ホント、どーでもいーわ」
 
 ラスト3話の破壊力が凄まじい。
 これまではもこっちの孤独を一種自業自得のものとして、コミカルに描いてきていた本作。いとこが来る話とかは個人的に好きだったものの、若干のマンネリ感は否めなかった。
 
 しかし10話、この作品は途端に牙を向く。
 もこっちは何もしていない。ただクラスの中で極自然に「いない者」として扱われ、なけなしの勇気は無に帰し、彼女はただアニメや漫画で見た輝かしき学生生活を夢見ることしかできない。本当に「何も起こらない」学校生活。アンチ日常物、とは一概に言えないか。
 ひとりの孤独な少女の姿が、笑いを排して描かれたことでその寂寥感を露にする。今までの話が全てこれのためだったとしても驚きません。
 彼女の周りには善意がある。だが、彼女は空回る自意識の中でそれには気付かないし、いつだって努力の方向を間違える。彼女を気にかける上級生や、ただ一人いる友人の存在が、逆に集団における孤独の本質を浮き彫りにさせる。
 しかしそんな心を抉る生活の中でも、彼女はなんだかんだで自分なりに人生を楽しんでて、深刻ぶる必要のない些事だと笑い飛ばすラストシーンに、この作品のもこっちに対する眼差しを見た気がする。思いがけずいい作品です、2期はいらないけど(笑)


Free!

 重さと力強さを感じさせる水泳シーンの素晴らしさ、明らかに魅せることだけに特化した筋肉描写と、これまでの京アニにはない表現が詰め込まれた本作。
 物語では最近の京アニ作品に共通するように根底に流れる死の記憶と何かへの妄執が見え隠れし、中盤で大体何をやりたい作品なのかは見えてくる。そう、大体この辺でスポーツとしての水泳はガジェットに過ぎないんだなー(もちろん相応のメタファーになってるのは把握してますが)というのは理解していたんだけど、それでもそこを蔑ろにしてほしくはなかったし、両立は出来たはずだと思っています。まあアニメであんまり規律や倫理にうるさく言ってもツマラナイというのはありますが。
 一方で友情(?)モノとしては既に確立された仲良しグループに後から入った新人・怜ちゃんが、埋められない過ごした日々の差にコンプレックスや疎外感を感じつつも、彼らが互いの関係に決着を着けるのをお膳立てすることでようやく代替物ではなく個人として本当の仲間になる、というのをロジカルに計算してやってる感じがキャラクターにも合っていて良かったです。ただ、あんまり彼らが好きになれなかったんで身を入れて見られなかったってのはありますねー。
 江ちゃんは後輩・妹・マネージャーという属性を兼ね備えていてすごく可愛くて、視聴モチべの7割を占めていました。
 2期では凛がしっかりと鮫柄で「最高のチーム」とやらを作るところをやってくれるはずだと期待しています。
 

 視聴作品はまだまだありますが、それはクール毎の評価企画で書く予定なので今回はこれだけ。
 特に有頂天家族はようやく切り口が見えたのでまた一から見直したいですね。
 未視聴作品ではやはりガッチャマンクラウズが「見てない奴はオタクに非ず」ってくらいの勢いで話題になってたので、来年辺りには絶対見ようと思っています。
 

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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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