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サムライフラメンコ

サムライフラメンコ 8話 「猛攻! 悪の軍団」 感想

 正義がいるから悪が生まれ、悪がいるから正義は輝く。

 夢オチじゃなかったーっ!!

 突如あらわれた悪の中の悪、キングトーチャー。なんかよく分かんないけど凶悪な怪人を率いて彼は人間社会に宣戦布告する。

 さて、いきなり往年の特撮ヒーロー番組の如く「正義の味方VS悪の組織」という単純明快な図式に落とし込められたわけだが、この唐突過ぎる路線変更にもすんなり付いて行けるのは、環境ががらりと変わっても元々頭おかしかった登場人物たちが全くと言っていいほどブレていないからだろう。
 彼らは当然のように悪と戦い、日夜世界の平和を守っている。
 しかしそこにはどこか歪みがある。戦えば戦うほど楽しくて、仕事も充実していくサムライフラメンコとフラメンコガールズ。前回戦うべき悪を見失ったことでその力を発揮できなかった正義が、今はかつてないほどの輝きを放っている。
 正義と悪、2つの陣営は対立しているようで、その実は互いに持ちつ持たれつの関係になっているのだ。

 怪人との戦いも、数をこなすにつれてルーチンワークとなり、既にフラメンコガールなどは飽きを覚えてしまっている。当初は真剣に対処法を検討していたはずの政府も、会議の回数は減り、議員のやる気も失せてしまっている。
 正義の味方と悪の組織の戦いはもはや日常となり、前回あれほど実感させられた強烈な違和感はもう消え去ってしまった。
 彼らの戦いは、それこそ特撮番組のように、どこか予定調和の茶番劇にも見える。最初の戦い以来死者もでず、たまに苦戦したりするものの、フラメンコたちは次々と現れる怪人たちを倒していく。
 そもそもキングトーチャーはなぜサムライフラメンコに固執し、何度も彼の姿を模したマネキンを破壊するのだろうか。思うに、キングトーチャーはサムライフラメンコという「正義の味方」が現れたからこそ生まれた悪なのではないか。つまり目的は最初から彼らとの戦いそのものにあり、怪人が「悪の美学」とでもいう様に自爆して消えていくのも含め、すべて往年の特撮ヒーロー物を再現しようとしているようにも見える。
 
 悪の出現で、ついに念願だった本物のヒーローになれた羽佐間。しかし戦いが日常化するにつれ悩んでいた怪人の生死にも頓着しなくなり、武器もどんどん凶悪に、後藤さんの彼女曰く「目付きがヤバイ」と、彼もまた戦いそのものに意義を見出す存在になりつつあることが示唆される。
 世界は分かりやすく二分化され、それにより羽佐間は悩まなくなった。悪は悪であり、自分はそれを倒す正義の味方だからだ。
 しかし、それによって見失われたものがあるのではないか? 彼は確かに空き缶のポイ捨てを注意するようなショボイ変態だった。だが、彼がずっと市民たちと直接向き合い続けたことだけは確かだ。
 日常に潜む小さな悪、それを見つけるのは倫理やモラルの問題であり、簡単には割り切れない問題だ。正義を行なったつもりでも逆効果になったり、伝わらなかったり、そんな戦いを間違いながらも続けてきたはずだ。
 しかし、いまや彼が相手にするのは目に見える確かな悪だけだ。あまりにも単純化された構図に、今まで彼が少しずつ変えてきたはずの世界はどう影響を受けるのだろうか。自らが悪の呼び水となってしまっている構造自体はそんなに変わっていないが、日常のヒーローだった彼が非日常のヒーローへと変わってしまった事で、物語は単なる勧善懲悪へと「退化」する。それが一体この世界をどう変えてしまうのか、きっとこれから描かれることだろう。

 超展開と騒がれるのも無理はないほど、物語はカラーを変えた。しかしその変化に視聴者の意識を追いつかせ、さらには今までのエピソードを地盤とした問題提起も説明台詞に拠らずにさらりと忍ばせている。かなりの圧縮密度で、やはり脚本が素晴らしい作品だなぁと改めて思わされた回だった。


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