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2014年冬アニメ 感想④

ガンダムBF、ノブナガン、ズヴィズダー、凪あすの総評みたいな。

 これで冬アニメの記事はラストになります。
 早いとこ春アニメに意識を切り替えなくては。


 ガンダムビルドファイターズ

 自分はガンダムはまったく知らないので、たとえば誰がどの機体を使ってどの機体に乗り換えるかにこれこれこういう意味があるだとか、今までのガンダムへのアンサーになっているだとか、伝え聞く諸々のファン向け要素がさっぱり分からずその意味では十全に楽しめたとは言えない。
 それでも、老若男女分け隔てなく共通の遊びにマジになる、そんな世界の素晴らしさは楽しめたと思う。
 実際にね、いるんですよ。ゲームや遊びが媒体になってる作品で、一々「こんなゲームにマジになっちゃってどうするの」とか言っちゃう奴が。本人は悪意はなく、面白いツッコミ(笑)のつもりなんでしょうけどね。
 それに対するカウンターとして、「遊びだからこそ真剣になれる」というテーゼに真っ向から取り組んだだけでもこの作品は素晴らしい。

 物語を通じてセイとレイジが人々の純粋に遊びを楽しむ心を呼び覚ましていく、というストーリーラインを軸にカッコイイガンプラの熱いファイトを見せる。一方、ライバル同士のガチンコ勝負が単純に面白過ぎて、おそらくは他人の趣味を踏み躙る対立軸としてのマシタ会長の妨害工作展開が一々ノイズに感じたのは確かで、そこがこの作品への大きな不満としてあった。
 それが最悪の形で発揮されたのが決勝戦、ユウキ先輩が3代目メイジンとしてガンプラの楽しさをもっと世界中に広げたい、という目的意識を表明したあとに洗脳によって大一番を台無しにしてしまうという展開。これはある意味で、先輩の思想の敗北なんだよね。
 絶好の機会だったのに、ガンプラを金儲けの道具としてしか見てない連中に蹂躙されてしまった。
 それを覆すのが最終回、ミノフスキー粒子の暴走を止めたセイとレイジは、ユウキ先輩に戦いを挑む。これだけだと、世界中に伝えるというメイジンとしての意志を果たせないのだけど、そこに颯爽登場するのがガンプラアイドルキララちゃんで、しっかりとカメラを回してくれる。この辺の展開の抜かりのなさには脱帽した。ただ、ユウキ先輩との決着は結局そのままセイとレイジの別れにシフトしてしまったのはちょっと残念で、不完全燃焼ポイント。しかしながら、セイとレイジの別れと約束を、見事にセイの成長と絡めることで、一種ジュブナイル的な味わいを持たせたのは最後の良い余韻になったと思う。

 ベストエピソードは、バトルシークエンスとドラマが完全に調和した激熱のフェリーニ戦。この二要素が両立した回は実はあんまりなかったと個人的には思ってる。まあ、基本的に泥臭さよりも爽やかさを前面に押し出した作劇なのはこの作品の美点であるので、好みの話以上にはならないけど。
 毎回素晴らしいガンプラバトルを見せてもらいました。2期も期待です。


 ノブナガン

 1話の印象は最悪に近かったけれど、終わってみれば今期の新作ではトップクラスに楽しめた作品に。
 能力バトル物、と言っても能力者同士が相性と知恵によって争うのではなく、ピーキーな能力が場面場面で上手く噛み合わさって、勝利への道を導き出す、という作劇。敵である進化侵略体はコミュニケーション不可の完全なモンスターで、主人公側と悪役の対話的な要素は一切ない。にも関わらず面白いのは、進化侵略体がその生態系によって人類との戦いを経るにつれて独自の戦略を立てている、というのが段々明らかになってきて、人類が進化侵略体の進化傾向と戦略を読み切って最終的に打ち勝つというプロセスが1クール作品の中で完成されている点。
 また、進化侵略体に対比されるように人類もまた長い歴史において培ってきた力と知恵を扱うという、人類の進化の歴史を以って抗う構図になっている。『偉人=E.遺伝子』というモチーフがそれを象徴するのだけど、時に人を殺め街を燃やしてきた、功罪ひっくるめた全てを人類の叡智=力とする描写も地味に熱い。
 物語においても、突如力を得て戦場に放り込まれた少女しおに圧し掛かった責任の重さ、チームにおける立場の問題を踏まえながら、最終的に一人の戦士として目覚め認められていく、という成長物語としても上手く纏まっている。

 ビビッドな色使いや、鬱陶しい文字演出など、首を傾げるような部分も少なくない。
 一方で、印象的な構図やカットで低調なアクション作画を補ったり、武器を振り回し生き物を殺す、というシークエンスを強調するかのようなSE・音響だったりと、上手く作品のテイストと噛み合う部分もあって、トータルで良い作品だったと思う。


 世界征服 ~謀略のズヴィズダー~

 最後までいまいちピントの合わなかった作品。多分ある程度はわざとやってると思うけど。
 『征服』という単語をテーマにしつつも、実際は誰かからの『征服』への抵抗として、自分の人生は自分で『征服』する、という作劇だったと思う。それ自体は1話の時点からなんとなく見えてたのだけど、物語としてそれを描けていたかと思うと、必要な描写はちらほらあるんだが、それらが一本の線に繋がった感覚がないというかなんというか。
 たとえばケイトが最終回で自転車や牛乳や逆上がりを乗り越えて見せたように、自分の問題を一つ一つ解決していくことが自分自身の『征服』に繋がる、というのは分かる。のだけど、それぞれのドラマの挟み方が唐突かつぶつ切り感が強かった。プラーミャなんて最終回でいきなり挟まれて勝手に終わったからなぁ。
 中盤から物語に差し込まれた極道の愛憎劇も浮きまくりで、そこまで前面に出すものか?、と。極道も一つの『擬似家族』形態だから、くらいしか必要性が見出せない。

 ただ、駒鳥さんと明日汰を巡る物語はわりと描けてたかな。
 3話のタバコ回にも繋がる、行き過ぎた正義はただの暴力に成り下がるという描写を、権力に征服された『正義の味方』という形で表現したのは皮肉で良かったし、だからこそ力はなくとも誰にも征服されない純粋な『正義』である駒鳥さんと、こちらもズヴィズダーやケイトに征服されなかった家出=反抗する少年である明日汰の存在が際立つ。その2人が、征服された安寧の日々よりも、征服に抗う戦いの日々を選択するシーンは不満の多いこの作品のベストシーンです。
 で、権力による征服が顔の見えない人々に対する一方的な力ずくの正義というのならば、迷惑だろうと世界中の人々に直接会いに行くというケイトの世界征服は誠実さゆえの悪という感じで、対比としては上手い。こうして考えるときっちり解答は描いてるんだよなぁ。

 結局は、ズヴィズダーの連中をそこまで好きになれなかったという個人的かつ抽象的な理由に落ち着くのかな。それぞれの『居場所』としてはともかく、『擬似家族』と感じられるような相互的な関係性の描写が薄過ぎた印象。
 何気に重要なのがヤスの存在で、彼は思想も信念もなくただ都合の良い方に擦り寄ってるだけだから、平気で裏切り次の瞬間には何食わぬ顔で仲間に加わっている。ヤスこそが真に誰にも征服されない存在であり、最終的にケイトが戦わなければいけない相手なのだ、という気がしないでもない。


 凪のあすから

 人は海で生まれ、海に還る。
 人々の想いの残滓をデトリタスとして海に浮かべたこの作品、途中何度か冷めたり、かと思えば部分部分で惹き込まれたり、決して入れ込んで見ていたとは言えないけど、最終回の晴れやかな纏まりっぷりは確かに素晴らしかった。
 「誰かを好きにならなければこんなに辛い思いをすることもなかった」とはいささかおセンチ過ぎて個人的には共感のし難いフレーズだけれど、『好き』を封じ込め海の底で眠るヒロインと、それに呼応するように凍てついた街、という世界観全体を使ってまで表現されるとさすがに思う所はある。もっとも、『好き』の感情を失うことの冷たい恐ろしさの方に、だけど。

 メインキャラたちの人間関係は、海と陸による一線と、2クール目からの時間の壁による一線、そして想いの行き違いによる一線と、幾重にも張り巡らされた境界線がドラマを生み出していた、という印象。なのだけど、やたらセリフで説明する割りには感情の変遷がすっ飛ばされていると感じることも少なくなくて、それが物語設定上の事態の深刻さと全く結び付かなかったのが、個人的には最大の欠点だったかなぁ。肝心な所でふわふわしたファンタジー描写と絡めてドラマが展開されると、んな大げさなと、白けてしまったり。
 一方で、最終回ではそれが上手くハマッてたという印象。凍てついた心を燃やし溶かすかのような、海神様の炎。たとえ辛くても、幸せにはなれなくても、人を好きになることは素敵なことだと、無駄なことではないのだと、母親を亡くし、それでも今を一生懸命に生きている美海だからこその言葉。
 それに加え、変わらない想いも、変わっていく想いも、そのどちらもを肯定する、その結論が「好きは海に似ている」という紡が言った時には全くピンと来なかったフレーズにピタリとハマって、凪の海に波が還ってくる、という描写にも繋がるのには素直に感心した。海に還る、というのは感情の『死』を意味するのではなく、むしろ全てを受け止める美しい海、人間模様を肯定するのだと。何度も「お帰りなさい」を繰り返すまなかや美海の姿に、意味の逆転を見て取った。
 
 キャラクターに関しては、美海のメンドくささは中々だったけど、すぐに自己嫌悪して反省しちゃう感じがイイ娘ちゃん過ぎて好みのベクトルとは違うんだよなぁ。ちさきの団地妻的な空気に流されてそのまま抱かれそうなキャラクターは、性愛を描く作品でこそ活きると思うので正直若干浮いてた印象。その点、さゆは感情に真っ直ぐで、イイ女に成長しそうな感じがしてすごく可愛かった。踏み切りを隔てての告白シーンは、構図作画セリフ音楽全てが彼女の力強さを演出してて完璧だった。
 男連中、光はまあまあ好き、かな? 
 紡はイケメンとか言われてたけど、終盤のスカシ糞野郎っぷりを見てるととてもそうは思えなかったです。さゆを見習え。
 真面目に見ていたとは言えないので、機会があれば群馬仁さんが作る評論同人誌を読んだ後、一から見直すことができればいいなと思います。


 冬アニメは新作が個人的に振るわなくて、サムメンコを筆頭とした2クール作品が強かった印象。
 分割2クールのスペダンとバディコンも続きが楽しみ。
 クールをまたぐ作品はすべて切ったので、春からはまた新鮮な気持ちでアニメライフに望めると思います。新生活が始まっても、アニメ見る時間ぐらいは取れる、はず。

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Author:ぽんず
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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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