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The Princess of Tennis

テニプリンセス 加蓮を見ていると心が震える

 いよいよ始まる全国大会編……!


 ついに連載も99話目を向かえ、100話の大台に乗っかるところで全国大会編のページが公開されました。もしこのまま駆け抜けてくれるなら、私のオールタイムベスト少年漫画として記録されることになるでしょう。

 4月から急激に仕事量が増えてアニメすら週4本なんとか追えている状態、ブログ更新など何をいわんやという有り様な今日この頃。少ないリソースをどう振るかと考えると、語りたいことが尽きないほどド嵌りしてるテニプリンセスに当てるという答えに辿り着くのは自然なこと。少しながらも実績があったりで布教効果もないでもないし、何より他にこんなことやってる人がいないってのがいいね! 他に深い考察している人がいるから書くことがない、気後れする、という事態にまず見舞われない。世界レベルのブルーオーシャン、泳がない手はないでしょう。
 最近少しずつですがハリアーPの動画を一から見返してまして、やはり多彩で面白いなぁと。テニプリンセスのストーリーテリングに惹かれた人は是非見てほしいですね。
膨大なのでロマンティック・サガだけでも……。

 さて、全国大会が始まるまでの繋ぎとしていわゆる修行パートが挟まれたわけですが、これがまたとんでもなく面白い。「勝つとは、強さとは何か。それを手に入れるにはどうしたらいいかを、登場人物たちが頭で理解する」フェーズなので、実在のスポーツ選手の言葉を借りつつ様々なロジックが説明されます。ただ、言葉が前面に出ているのにそれが物語に自然と寄り添っているのは、ひとつひとつのロジックがこれまで描かれてきたものの延長線上にあるからで、つまりは一貫した作劇をしているということ。
 その上で、合同練習によって多くの登場人物がそれぞれの視点からアドバイスだったり自身の考えを口にしたりするのですが、表現や切り口は違っていても根底では繋がっていて、実は同じ事を言っている。それら全てを内包しているのが、「テニスの魅力は難しい事」というテーゼで、さらにはそれが何もテニスに限ったことではない、普遍的な真理であることを弓道部部長である水野翠が悩めるフェイフェイに正鵠を射るエピソードを挟むことで示しているのです。
 青学、紅葉、秦緑。それぞれの生徒たちがテニスを介して徐々にその垣根を越えて親交を深め、青学の生徒達が己に必要なものをそれぞれ見出していく、というストーリーラインが賑やかでスピーディな展開と共に描かれていく。テニスの本質と凜によって提示された「一歩ずつ、着実に」という言葉は、見た目は大胆でも中身は繊細なこの作品にぴたりと嵌ります。私はどこかで特訓エピソードは地味という印象を持っていましたが、一向にテンションが落ちない安定と信頼の面白さを持続してくれるこの作品のおかげでイメージが払拭されました。


 そんな事よりも私が語りたいのは愛しい愛しい加蓮部長のことですよ!
 以前も「テニプリンセスの加蓮最高なんじゃ~」と語りましたが、富士山に単身合宿に向かった彼女の姿がまた私の琴線を切れそうなほどに揺さぶるのです。
 「一人」というのが加蓮部長を語る上で重要なキーワードで、合同練習に参加という名目で凜が再び表舞台に立ったことでそのポイントが浮かび上がってくる。自分たちには仲間がいたけど、卯月たちが入部するまで加蓮はずっと一人だった、というのが凜が青学に協力する理由。この「あの子だけ……一人だったから……」という凜の台詞が、黒帝の大ボスたくみん戦での加蓮のモノローグ「やっぱり私は一人じゃなかった…!」に対応してるんですよ。99話まで読んでからこのシーン見ると涙が……元々泣いてたけど。
 一人であって一人じゃない。青学で一人燻っている時も加蓮の中にはトライアドで交わした約束があったし、そして今は「みんなのために」と思える仲間がいる。
 たくみんに敗北し、関東大会を4位という形で終えた青学。反省会をする早苗先生の言葉に空を仰ぎ見る加蓮。みんながいてくれたから自分は一人じゃない、みんなが頑張ってくれたからまだ約束を果たすチャンスがある。青学の大黒柱で、それでも敗北を喫してしまった、完成された技術と揺るがぬ精神力を持っていてもなお、自分ももっと強くならなければならないのだと、加蓮が決意したのが分かる素晴らしいシーンです。
 だからこそ、高地トレーニングの提案を即答で受けるし、今すぐにでもと迷いなく富士山へ向かえる。ここで、それまでは加蓮から卯月へだった「頑張って」「頑張ります」というやり取りが役割を反転させて、今度は彼女が「頑張ります」となる、その構成が美しい。泣けます。(こいついつも泣いてんな) 
 みんながいたから「一人じゃなかった」と思えた加蓮が、みんなのために自分から「一人になる」のが尊くて、でも寂しがり屋さんなのでLINEでメッセ大量に送っちゃうのがとても愛おしい。そう言えば、漫画でLINEが活用されてるの初めて見たかも。
 
 今更ですが原作ゲームをやってないのでそっちがどうなのかは知りませんが、加蓮のキャラ造形ってどこか現代のリアルJKみたいな印象を受けるのですね。まあ、現代のリアルJKをリアルに知らないので、私の持ってる偏見に近い、という程度の意味ですが。
 明るくノリが軽いけど、一方でどこか醒めてて、心中にはシリアスな内情が渦巻いている。強くて頼もしい部長だけど、いくらかはそう演じている、という側面が多分にあると感じられる。99話の難波ちゃんとの会話シーンのソファに持たれてスマホ見ながら会話してる感じがすごく好きなんですよ。表情の一つ一つが素晴らしくて、彼女の微細な感情の揺れが読み取れる、ような気になってくる。
 そしてついに明かされたトライアド・プリムスが袂を分かった背景。
 紅葉戦でのシングルス1で、病気が発症したにも関わらず、苦悩する凜に約束の履行を迫る加蓮のエゴイスティックなまでの姿勢にも惹かれたんだけど、でもやっぱり自分のためだけじゃないんだなと、断片的に明かされた過去を見て思いました。
 奈緒と、凜と、自分。中学テニスで頭角を表した仲良し三人組は、誰よりも強い最高の三人組なのだと、証明しようと戦って、ついに叶わなかった。だから、高校でこそはと、そう目標を掲げた矢先の悲劇。トライアド・プリムスが最高の三人組なのだと証明することが変わらない加蓮の意志じゃなきゃ、「こんなことで私は弱くなったりしない」という言い回しにはならない。だからこそ、彼女にはたとえそれが呪いであったとしても「約束」で楔を打つ必要があった。たとえバラバラになっても、彼女たちは全国にその名を轟かすトライアド・プリムスでい続ける。「トライアド、ナメないでよね」と強敵に立ち向かう彼女にとって、その名は呪いであり誇りであり、何よりも強い支えであったのだ。
 強くて儚いアンバランスな彼女が、自分を乗り越えようと「いつの間にか、今まで以上に本気になっていた」姿を見て、心が震える。

 ハリアーPの加蓮は世界レベルにダンサブル! 愛してるぜ加蓮!

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