アニメを中心に、漫画や映画、小説など創作物の感想を載せるブログです。

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2015年を振り返って

 月イチで更新できりゃ上等みたいな感じになってますが、今の所はブログ止める気はありません。

 総括といっても、個人的なことはブログ4周年記事で大体書いちゃったので、手っ取り早くテキトーにランキング付けとかしつつ今年のアニメを振り返ります。
 まずは作品のベスト3から。


3位 アイドルマスター シンデレラガールズ

 内容は置いておくとして、武内Pと美城常務のポエム合戦に見るようにアイドルの偶像性に己の嗜好や思想を仮託していくプロデューサー(≒ファン)の業が描かれていたように思うし(コンクリート・レボルティオにおける超人の扱いにも通ずるものがあると感じる)、だからこそそれに振り回されながらも自分だけの笑顔を見付け、精一杯輝くスーパースターたちは大人たちの思惑という平行線なんか飛び越えていくのだと、アイドルマスターというコンテンツの在り方そのものを示唆した上で肯定するようなメッセージの力強さ。まあ作品単体で完結するのではなく、あくまで広範に渡るコンテンツの一部としての姿勢を貫いた性質ゆえに「そんなもん知るか」と一蹴されかねないピーキーさを持っているのですが。
 新たに打ち出されたユニットを、劇中でさらに解体し再編成する。その構成自体が二次創作が盛んなコンテンツの方向性を後押しするものであるし(特にプロジェクトクローネなんかは、物語上の役割以上に二次創作の燃料としての存在感が強く感じる)、だからこそ閉じた結末を避けて開かれた可能性の提示で物語はひとまず幕を閉じるのだ。
 フォロイーさんの言葉を借りると、『素材としての一定の強度と無限の可能性』こそがシンデレラガールズの真価であり、その点に非常に自覚的だった作品だったと思います。
 後は単純に、キャラクター・ユニットそれぞれのエピソードの満足感、6話や21話に代表される表立って見えない人物間の意識のズレを巧みに描く作劇、寓意やモチーフを多重に積み重ねていく演出構成が非常に好みだったのもあって、毎週楽しみに見ていたシリーズでした。
 ありがとうシンデレラガールズ。


2位 響け! ユーフォニアム

 今年一番の心残りはこの作品の感想記事作成を頓挫してしまったことかもしれない。
 部活という何よりも空気がものを言う空間において、自らの意志を表明するのを避けてきた主人公が、特別になりたいという少女と出会う。
 タクトを振るい集団を見事に誘導していく滝先生のエグさは、やる気のない集団をいつしか全国行きという目標を『本気』にさせてしまう。それ自体は、久美子の成長物語と連動していくように決して悪いことではないのだけど、集団の方針からあぶれるものは必ずいて、劇中で一番悲しかったのは受験を優先して辞めてしまった葵先輩が「結局吹部好きじゃかなったんだよ」と笑うしかなかったこと。
 死ぬほどの悔しさを味わって、本気で上を目指すほどに、特別になるということは誰かを蹴落として進んでいくことであるのだと、それを登場人物たちが自覚せざるを得なくなってくる作劇。再オーディションで香織先輩にソロの座を譲られた麗奈に滝先生が「あなたがソロを吹く。いいですか?」と確認をしたのはその覚悟を問うためだし、最終回で物語上のカタルシスを犠牲にしてでも北宇治の演奏の裏でひとりプレッシャーに耐えるしかない他校の子を映したのも、主人公たちが全国出場に喜ぶ傍らで必ず死ぬほど悔しい想いをしている子たちがいることを描くことから逃げないための、どこまでも誠実な姿勢ゆえ。
 血と汗と涙の結晶からなる青春の輝きを、鉄のような怜悧さを以って描いた傑作青春群像劇でした。1クール分で見事にテーマが昇華されているのでこれ以上何描くのって感じですけど、2期も楽しみです。


1位 ユリ熊嵐

 まあ一応イクニ信者のつもりなので順当と言いますか。
 大体のことはブログ記事で書いたので多くは語りませんが、やはり非常に高い抽象性を持った作劇によって得られる射程の広さには脱帽するしかなく、それに加えて視聴者に対してまるで容赦がないもんだからまともに受け取ろうとするとこちらのダメージが尋常でない。
 主人公たちをね、ただ悲劇のヒロインとして描いてくれないんですよ。彼女らがスキをあきらめない限り、被害者のままではいられない。
 ニュースやネットなんかを見てると「あ、これ透明な嵐案件だ」と思うことがしょっちゅうあった2015年でしたが、特に気になったのは被害者面しながら棍棒を振るう輩が多いんですよね。そんな都合の良い甘えた認識を許さない、我々が目を逸らす所に踏み込んでいく、だから幾原監督は信頼できるんだよなぁ。業を踏まえよ、ってね。


 次点として、他の追随を許さない賑やかな映像構成からなる生命力の力強さを画面からビンビン感じた『ガンダム Gのレコンギスタ』、見てる当時は畳み掛けるような音楽とモノローグのアンサンブルと、積み上げられていく映像演出の鮮烈さにただ圧倒されていた『四月は君の嘘』、中二バトルをアニメーションに起こすにあたっての野心的な演出がこちらの期待を見事に越えてくれた『落第騎士の英雄譚』を上げておきます。
 みんな大好き『SHIROBAKO』、決して面白くなかった訳じゃないし完成度は疑うべくもないんですが、なぜだかそんなに好きじゃないんですよね……。
 未見作では『クロスアンジュ』『放課後のプレアデス』は見ておきたいですね機会があれば。機会があればね。ファフナーも評判良いんだけど、2クール2作に劇場版とハードルが高いんだよなぁ。ウテナより長いよ!
 来期はこの期に及んで全く調べてませんが、『鉄血のオルフェンズ』は引き続き見ます。コンレボも残り2話、頑張って追いつかなきゃ(使命感)
 

 女性キャラベスト3

3位 黄前 久美子(響け! ユーフォニアム)

 何と言っても黒沢ともよさんの演技が素晴らしかったですね。
 それもあってか全体的に妙に生っぽいんですよね。
 だので実在性が強い。
 物語自体がダウナーで集団の中でも手を挙げずにいるような子だった彼女が、徐々に本気になっていく過程を描くものですが、血が通ってる感がハンパないので12話の鼻血の流れがかなりしっくりくる。鼻血がここまで似合うヒロインもいないでしょう。
 あと性格が悪い。これ大事ね。


2位 島村 卯月(アイドルマスター シンデレラガールズ)

 私はデレマスでは一応加蓮Pのつもりなんですけど、アニメだと加蓮のいい所ほとんど出てなかったからね、メインキャラじゃないし仕方ないね。
 笑顔が得意で、ひたすらに頑張ることが得意な普通の女の子。
 アイドルになる過程の物語である1クール目では、どんな状況でも笑顔で周りを支え、頑張ることを止めない姿でCPの推進力となっていた彼女。しかし2クール目、アイドルになったその後の物語において、アイドルになることそのものが夢だった彼女は、叶ってしまった夢の後先で何もない自分を見付けてしまう。
 たとえ周囲が何を言ったって、自分で自分が何者なのか分からなければその存在は脆くも崩れ去ってしまう。アイデンティティの確立にあたり、分からない人には分からないだろうけど、刺さる人には刺さる非常に現代的な問題を持った人物として描かれたと思います。空っぽの自分を目の当たりにして漏らす「怖いよ」という言葉の迫真性たるや。
 だからこそ、空っぽの夢を制服のポケットに詰め込んでステージの上であるがままの自分で精一杯の笑顔で頑張ることを思い出した卯月の歌は高雄監督渾身の演出も相まって私の胸に深く響きました。
 愛をこめてずっと歌うよ。


1位 百合園 蜜子(ユリ熊嵐)

 気付けば今年はほぼTwitterのアイコンこの女でしたね。
 いや、何言っても許される感があって気が楽なんですよ。

 というわけで今年最も印象に残ったアニメキャラは悪いレズこと百合園蜜子です。
 どれだけ強烈だったかというと、未だにユリ熊嵐に思いを巡らすと気が付けばコイツの事を考えていた、なんてことがザラにあるくらい。悪霊モードを除けば僅か3話の出番でしたが、あまりにも完璧な立ち回りで強者としての振る舞いを存分に見せ付けてくるものだから、むしろその生き様が鮮明に焼き付いたのかもしれません。
 集団から付かず離れず、自らの欲望を満たし続ける、現代社会で生きる上である意味では理想形と言ってもいい。だからこそ、後に欲望のメタファーとして銀子の前に表れてもすんなり受け入れられたんだと思います。サネトシ先生みたいに自ら「呪いのメタファー」なんて名乗るまでもない(彼は自称故に人間臭さが垣間見える所がまた魅力ですが)。純花とは真逆のベクトルでの純粋さを持つ象徴的なキャラクターでした。
 

 選出作品が作品ベストと被ったのは偶然です。
 次点としてシリーズを経るごとに人間強度が下がっていく(人間味と反比例するかは保留で)立花 響@シンフォギア、2クール目では若干鳴りを潜めていたけどやっぱり可愛い井川 絵見@君嘘、同じ職場にこんな先輩がいたら俺だってもっと残業頑張れるのに現実は非情である矢野 エリカ@白箱、いまいち好きになれないキャラデザだけど彼女の凄味を描くという点では正解だったのかもしれない由比ヶ浜 結衣@俺ガイル続、同じ無知の知を持つ指導者としてはクーデリアさんも好きだけどお茶目度が強い彼女の方が好みかなアイーダ・レイハントン@Gレコあたりを上げておきます。
 あと、劇場アニメ入れたらドゥーチェも上位に食い込みますね。

 野郎ベスト3は1位八幡、2位スレイン、3位武内Pの次点平岡でいいや。はい次。


OPベスト3

3位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。『春擬き』やなぎなぎ(10GAUGE)

 未完成Ver(?)の方が出来がいいのでは、という感覚は1期のEDを思い出しますね。タイトルロゴの出し方から既に雲泥の差があります。素材は本編カットの流用ながらも、キャラクターそれぞれの立場の違いを曲に合わせて的確に見せていく実に気持ちのいい構成が見事でした。


2位 アイドルマスター シンデレラガールズ『Star!!』CP

 全体的な映像は後期の方が好きなんだけど、「慣れないこのピンヒール 10センチの背伸びを 誰か魔法で変えてください ガラスの靴に」というキラーフレーズと映像演出が最強過ぎてこっちにしました。


1位 落第騎士の英雄譚『アイデンティティ』酒井ミキオ

 一刀修羅の世界と作品そのものの芯を表したモノクロ+赤の映像演出が決まってる。物語の進展につれ一輝の対戦相手が変わっていくのも憎い。最初はミスマッチにも思えたのが、最終的に酒井ミキオで良かったと思える、どんどん好きになれる名OPでした。


EDベスト3

3位 冴えない彼女の育てかた『カラフル』沢井美空

 ポップでキュートでカラフルなED、こういうの好きなんですよ。
 加藤さんが帽子を被り直してはにかむカットがすばら。


2位 血界戦線『シュガーソングとビターステップ』UNISON SQUARE GARDEN

 少なくともOPED職人としての松本理恵は完全に信頼できると確信。
 ただただ踊り狂って楽しい!!、だけじゃなく目まぐるしい映像の中にも切ないカットがあって緩急を付けているのが凄まじいですね。


1位 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
『オルフェンズの涙』MISIA


 ブルージーなイントロからの、お~るふぇ~んず♪ そして柿田爆発。
歌詞もそのまんま孤児たちの悲哀とかすかな希望を歌ったものとして胸に沁みる。
 2クール目以降もこれでよくね? これ以上マッチしたED作れないでしょ……。


 映画も色々見ましたね。
 実写だと『セッション』『マッドマックス 怒りのデスロード』『クリード チャンプを継ぐ男』『バクマン。』が特に良かったです。『キングスマン』は面白かったは面白かったけどそんなには……という感じ。
 アニメ映画も豊作、『花とアリス殺人事件』『BORUTO』『心が叫びたがってるんだ。』『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』『劇場版 ガールズ&パンツァー』、どれも素晴らしかったです。


 漫画に関してはまっっったくというほど新規開拓していませんが、ちょうど去年の12月頃から当ブログでも本腰を入れて推し始めた(専用カテゴリまで作った模様)ハリアーPのWeb連載作品『The Princess of Tennis』が私の琴線にひたすら触れてくるので無問題。
 この漫画、回を経るごとに描写が積み重なっていき、物語の密度が上がっていって、青春スポ根群像劇としてちょっと信じられないぐらいの面白さになっています。最新話付近もかなり凄いことやってますからね。
 特に113話は私の中でウテナ最終話に匹敵する今年度あらゆるジャンルでも最高のエピソードです。
 今はとにかくこれさえ読めればいいや、という作品が媒体に限らずたまに出てきたりしますが、今年は完全にテニプリンセスが生きがいでした。聖ブラウニー戦が終わったら必ずブログ記事を書きます。まとめられるかどうかはともかく、ネタはいくらでもありますからね。


 今年は書く気がある奴でも結局書けなかったり(ユーフォ、BORUTOの感想など)、そもそもろくにアニメ見れてなかったりなので、どうにかモチベーションを保ちたい所ではありますが、実はつい先日引っ越しをしまして、これで念願のWi-Fiが使えるようになるはずなので、もしかしたらデレステ漬けになるかもしれませんし、イカに逃げるかもしれません。  
 そんなこんなで明日がどっちかさっぱり分からないブログですが、来年もよろしくお願いします。
 良いお年を。


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Author:ぽんず
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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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