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この素晴らしい世界に祝福を! 雑感 このろくでもない世界におさらばを!

 アニメ7話の感想も含みつつ、ちょいと原作のネタバレもしちゃうかも。


 現時点でのアニメ最新話である7話、今までで一番作画がヘタってたこともあって(爆裂魔法でふっ飛ばされるアクア様とか、見所はある)、若干演出のテンポが悪く、エピソードとしても尺を贅沢に使い過ぎた感がなくもない。
 一方で、主にカズマ役の福島潤さんのアドリブが絶妙に間を繋いでいたこともあり、危ういバランスでこの作品らしいコメディが成立していた。
  
 さて、今回語りたいのはBパート。
 冒険者としての成果を上げ、油断していた所をアッサリやられるという奇しくもグリムガルと似たような形で命を落としたカズマと、異世界担当の女神エリスとのシーン。
 幸せな家庭に生まれるよう願いを込めて、カズマを日本に転生させてくれるというエリス。その言葉に喜びを露わにし、異世界世界がどれだけ期待外れでろくでもない物だったかを言い募るカズマが、忌々しい走馬灯を見るその目から涙を流す。
 ベタと言えばベタなシーンなんだけど、ここまでのノリの軽さがあってこそ、不意打ちのようにその涙が胸を打つ。単純にグッと来る良いシーンだよねと、それで終わらせてもいいのだけれど、自分なりにもうちょっと掘ってみようと思う。

 カズマという主人公は、理想とはあまりに違う現実の有り様に悪態を吐きつつも、結局はその中に居場所を見付けてしまっているキャラクター。今回彼は、皮肉にもその死によってアクアとはまるで違う、まさに理想の女神と出会うことが出来た。そして彼女によって、等身大の幸せを実現できる道が示される。
 そんな夢のような状況をぶち壊すのは、カズマにとっての現実の体現者であるアクアの声。ここで面白いのが、あれだけエリスの提案に喜んでいたカズマが、異世界に生き返らせてもらえると聞いた途端、一も二もなく指針をそっちに移した所だ。
 そして蘇ったカズマの視界には、心配して彼の顔を覗き込むろくでもない仲間たち。
 きっともう、彼は半ば無意識に自身の帰る場所を定めてしまっているのだと、如実に分かるシークエンスは、一面の銀世界にも負けない暖かさに溢れていた。
 その後借金を背負ってるのに無駄な散財をする仲間たちを尻目に、選択肢を誤ったと述懐するカズマだが、その言動と裏腹な心情こそが彼の魅力であり、ひいてはこの作品のテーマですらあると私は思うのだ。

 このろくでもない世界から一刻も早く抜け出したいと考えている一方、何もかもバカげた日々の暮らしに確かな愛着を抱き始めているカズマ。
 そのアンビバレンツによって、本作の異世界にいながらも地に足の着いた日常感を演出することに成功しているのではないか。カズマの口から溢れるこのろくでもない世界への悪態が、姦しいポンコツ娘たちの手によって「この素晴らしい世界に祝福を!」というテーゼに裏返る。
 今でも想い描く胸躍る冒険の日々。実際にカズマはパーティを交換するエピソードで身の丈にあったクエストをまっとうにこなして、場所が違えば普通の冒険者らしい生活を遅れる可能性を示すんだけど、それでも彼は駄女神と爆裂娘とドM騎士がいるポンコツパーティに戻ってくる。実際に理想に近づける選択肢があったとしても、彼は悪態を吐きながらもそこが自分の居場所なのだと帰ってくるのだ。

 その姿を見ると、くだらない仕事にしょうもない馬鹿共の相手をして終わる代わり映えのない毎日に嫌気が差していても、いくらか愛着が持てるなら、確かに自分の居場所はあるのだと、ろくでもない世界こそが素晴らしい世界なのだと肯定してくれるような錯覚に陥る。日々を無為に生きる人並み以下のポンコツに寄り添った暖かさこそが、私がこの作品に惹かれてやまない魅力の正体なのだ。
 いつもどおりと言えばいつもどおり、極々表面しか見てない癖にオタクの理想そのものでそれに耽溺するのは向上心がない~云々とかいう的外れな批判モドキもあったりで、「いや、むしろそこをメタってネタにしてる作品だろ......」と鼻で笑ったりするんだけど、過度な現状肯定もそれはそれで向上心がないとか揶揄されそうではある(あの手のは結局他人を下に見れればなんでもいい)。
 ちなみに、私は高所恐怖症なので意識高いのは苦手です。悪しからず。

 大分脱線しましたが、私が言いたいのは原作を読み進めるごとにこの4人が好きになるということ。
 もはやアクア様が泣きながら「わああああああああああああ!!!」とか叫んでるだけでパブロフの犬みたいに笑えるし、「カズマさーん!カズマさーん!」と呼ばれるとなんだかんだ言いながら「しょーがねーなああああああああああ!!!」と助けに行くカズマは素晴らしい主人公です。
 めんどくさいけど頑張って円盤集めるので、どうか2期制作が決まりますように。
 全10話じゃ全然足りないよ! KADOKAWAのバカ!


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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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