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2016年夏アニメ 青春グラフィティ ラッシャイとモブサイコ

 久しぶりの更新。
 ラブライブ! サンシャイン!!とモブサイコ100の話です。


 夏真っ盛りな今日このごろ、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
 全然ブログ更新してないしアニメも毎クール5本以下しか見てないしデレステもイベントのpt報酬を欲しかったらちょっと頑張る程度で何もかもが中途半端、おまけに暑さで無気力が加速する夏ですが、私は元気です。

 今期アニメは『ラブライブ! サンシャイン!!』(以下ラッシャイ)と『モブサイコ100』が映像的にも物語的にも好みで、毎週楽しみに見ています。この2作、少年少女の青春ソルトスプラッシュを描いた作品であるという共通点があり、一方「普通の少女が何もなくても輝けるアイドルを目指す」「超能力という特別な力を持ちつつも平凡で主役になれない少年」という好対照な側面もある、カラーは違いつつも自分の中では同カテゴリに属する作品群として見ています。青春の光と影、と言いたい所ですが、それぞれが異なるアプローチでそれら両方を内包しているようにも感じられるので、まあ簡単に現時点での感想をば。


 まずラッシャイ。
 大ヒットしたアニメ『ラブライブ!』の後発作品であり、また作中でも伝説を残した『μ's』に憧れてスクールアイドルを目指す少女たちの物語、と現実と作中での立ち位置がリンクしており、その事に非常に自覚的な作劇が特徴。
 3話でかつてのμ'sのファーストライブをなぞりつつ、思いがけない成功を描きながらも、それが先達者たちの恩恵と、周りの人々の暖かさによってもたらされたものに過ぎないと言及しつつ、そこからの自覚と覚悟を描いてみせる。すごい切り口です。
 前作からの傾向ですが、彼女たちのアイドル活動自体はトントン拍子に上手く進んでいき、話運びには強引さも散見されるんですが、通底する観念が「やれるかどうかより、やりたいかどうか」なので、成功のプロセスよりも踏み出すプロセスを重視した結果の作劇だと思います。それが故に、好みは分かれるでしょうが、それ自体に問題意識は感じませんね。
 一方で、3話で他者に照らされないと輝くことができない、という構図を明確に描いてもおり、誰かに承認されなければ成立し得ないアイドルという存在の儚さは表現されているし、だからこそ「自分には何もない」と思っている普通の少女が目指すべき価値あるもの、という物語構造にも説得力が生まれます。
 たとえ後追いでも、失敗したとしても、見ているだけじゃ変わらないから、と主人公の千歌は言います。自らの可能性を閉じるのは自分自身、踏み出せるかどうかが大事、という基本的なプロットを、ピアノの鍵盤や雑誌のページ、生徒会室の扉など、『閉じられたもの』『開かれるもの』というモチーフで以ってキャラクターの心情を映し出す演出方針が、全体的に芝居がかった作劇とマッチしているし、サンシャインの名のごとく太陽光を始めとした光と影の使い方が絶妙で、この辺のバランスが前作よりも好みである、というのが私がハマりつつある要因の一つかなと。
 そして最も重要なフックとして、足りないものを埋めるために、普通の自分が輝くために、憧れを追いかけて次々にAqoursというグループに加入していくメンバーの中で、ただ一人だけ最初から人気者で才能も輝ける場所も持っていた少女が、それがためにふとした瞬間で共感の輪からあぶれてしまう、そんな構図を冷然と見せてくる瞬間には最高にゾクゾクさせられます。
 淡々と置かれていく布石、この先きっと描かれる彼女の孤独が、今からとても楽しみです。


 そしてモブサイコ。
 鋼の錬金術士FAで台頭し、精力的に活動し続けているアニメーター亀田祥倫さんがキャラクターデザインを務めるBONES作品、というだけで俺得案件なのですが、僥倖なことに物語まで私好み。
 シンプルなキャラデザと手描き感溢れる魅力的な線、変幻自在な作画手法にサイケデリックなエフェクトの数々と、『アニメーションを見てる』感が最高な映像演出。しかし物語自体はある意味とても地味で、強力な超能力を持っていながらも、冴えない学校生活を送る少年が抱えるモヤモヤを、強すぎるがゆえ万能感に至らない能力に振り回される形で克明に描き出していく作劇。
 価値のある青春とは何か。他者に共感もできないし、上手く振る舞うこともできない、いつだって教室の影にいる少年が、明後日の方向に迷走する。基本コメディタッチ、しかしだからこそ悲哀が際立つモブの日々。
 その中で、彼の力を利用しつつも、一方で確かにモブをモブとして面倒を見ている師匠の姿が救いになる。そして、それはきっと逆も同じだと、今期『この美』と並ぶあの傑作EDが示す構図。目には見えないだけで、きっと彼の救いはそこにある。徐々に見えてくるモブの美徳が、この先彼が本当に欲しいものを連れてくるだろうという希望が見える。影は光があって初めて出来るのだ。

 最新話である5話は白眉。ついに自分以外の超能力者と出会ったモブ。
 超絶作画アクションでスタイリッシュな超能力バトルが見られるのか、と思えばそうは問屋が許さないのがこの作品。だって、全然カッコ良くない。顔は歪み、身体は傷つかずとも言葉によって心は切り刻まれ、描かれるのはひたすらに自分に自信が見い出せない少年たちの苦悩の叫び。
 みっともなく、醜く、カッコ悪いその姿の痛々しさが、画面いっぱいに表れていて、この作品の持つポテンシャルにあらためて感服しました。


 というワケで、この2作品は面白いのでとてもオススメです。

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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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