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ラブライブ! サンシャイン!! 最終話 感想

 君の銀河はきっと輝く。


 今の所2016年TVアニメで一番ハマっていたこの作品。
 待ちに待った最終回、120点くらい軽く行くだろうと思っていたら70点くらいの玉をぶっこまれたのでテンションが微妙なことになりましたが、とりあえず感想を書くことで一応の決着をつけておこうと思います。

 初めに言っておきますが1話から描かれた主題はほぼ貫徹されているし、そこに関してはあまり文句はありません。
 ラブライブ予選の場を借りてまで、これまでの物語を振り返る寸劇をしたのも、すべては執拗に繰り返される『0から1へ』の歩みを示すため。『0』。すなわち「なんにもない」自分と内浦にずっとコンプレックスを感じていた千歌だからこそ、そこから「私でいいんですよね」とありのままの自分で輝けることを肯定するこれまでの道のりはまさに『1』そのもの。
 誰かと一緒に輝きたい、スクールアイドルを通じて誰かにその想いを伝えたい、というのは1話から一貫して千歌が言い続けてきたことであり、それが彼女の原点であればこそ、いつの間にかモブ女子たちにまで伝播した「輝きたい」という衝動にだって手を差し伸べる。
 それが実質的にμ'sのやったことと大差ないんじゃ12話もかけて脱却を描いた意味がない、という意見もあるようですが、それは違うと思います。
 Aqoursはμ’sからの脱却を果たしたことで、逆説的に同じ境地に辿り着いたというのが12話の流れだったし、普通の女の子でも輝ける、というのはスクールアイドル全体の主題。
 Aqours独自のアプローチとして、『0から1へ』はくどいくらい描かれているし、ただ後を追うのと影響を受けることはまったく別のことなんですよ。
 特に千歌の場合は、コンプレックスから反転した自分の生まれ故郷への愛情が根強くあって、だからこそ学校のみんなや家族たちも含めた自分たちの輝きを肯定する。最後にサイリウムの光が青い海となり、駆け出した彼女が開けた扉の先に海が待っていたのは、母なる海へ千歌は必ず帰ってくる。ひいてはそのパーショナリティと深く結びついた土地への愛がラブライブよりも優先されるということ。
 明確に禁止されていると示された行為を構わずに呼びかけたのは、前回セイントスノーとの対話で描かれた「求めているのは勝利なのか」という問いへの明快な答えだし、ガチ化が進んで猛者たちの競争社会となってしまったスクールアイドル社会が見失ってしまったμ'sの理念を、ともすればラブライブを否定しかねない形で示したのは最高にロックだと思います。
 勝つことではなく、輝くことが大事なのだと。

 ここまで書くとまるで大絶賛してるみたいですが、私が気に入らないのはある意味で『ラブライブ!』らしいとも言える演出方針の方。
 実態の見えないラブライブの大会、身内以外の顔が存在しない観客。
 元々キャラの心情最優先でリアリティラインが簡単にブレるような作劇のシリーズ、主役9人で回している内はそれでいいのですが、「みんな」という客体が前面に出た途端、それら全てがAqoursを中心とした舞台装置と化してしまう。誰でも輝けるだの、みんなで一緒にだの謳いながらも、実際に描かれるのは輝く主人公たちの添え物に成り果てた有象無象だけ。その集団には思想すらなく、全部Aqoursの色一色に染め上げられてしまう、その傲慢さ。結局モブ子たちにAqoursと同じ舞台に上がることは許されないわけですが、千歌はいつの間にか普通だったはずの自分と周囲との間に出来てしまった壁に向き合うことはなかったわけで、私はここが描かれないことには綺麗事以上の感慨を持つには至れません。
 そういう所が『ラブライブ!』の嫌いなところでしたが、劇場版まで行けばμ'sが神話となる話だったのでその大仰さにも却って説得力が出てたように感じたんですよ。でも、Aqoursは神に憧れる人間たちの話で、エモーションを前面に押し出した演出をしながらも地に足の着いたドラマが展開されてきたから、私はそれに魅せられていたはずなのに、白い羽を掴んでしまった彼女たちの足は宙に浮いてしまった。もっと言えば、μ'sもそうだったけど、この段階まで行くと穂乃果や千歌以外のメンバーですら、リーダーの思想の下に走るだけの存在になってしまって、「9人である」という意義自体も薄れてしまうように感じます。

 とはいえ、Aqoursは『0から1へ』を絶対の理念としたがために、それを達成した今あらたなるスタートラインに立ったわけで、2期ではまた何もない『0』から始まることができるという逆説。
 キャラクターに愛着も湧いてるし、少なくとも終盤までは私の好きだったサンシャイン!!が見られるはずなので普通に続編が楽しみです。まだ発表されてないけど、そりゃやるでしょう。

 ディスコミュニケーションの壁があっても、想いをひとつにすることは出来ると示した『友情ヨーソロー』が傑作エピソードであることは変わらない事実だし、最高に楽しめた作品であることに間違いはありません。
 ありがとね。

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