Another
Another 1話 「Rough sketch -素描-」 感想
なんかアリプロ聞いたのすごい久々だな。ギアス以来かも。
ミステリー作家の綾辻行人原作のアニメということで、密かに期待していたこの作品。
この人の小説は数年前にはよく読んでた記憶があるけど、こういうホラーテイストな作品は「最後の記憶」しか読んだことがなくて、むしろ奥さんの分野だと思ってたから割と新鮮である。
舞台は田舎の学校で、転向してきた主人公の榊原恒一は、病院で奇妙な少女と出会う。
ホラーっていうのは雰囲気なんだなーと良く分かる作品作りだった。監督の水島務さんの手がけた作品をWIKIで見てみると、見事にギャグ作品しか見たことがなかったという(笑) まあ割りとブラックなネタを使ってたりするので、ホラー作品もお手の物なのだろう。
今回おおっ、と思った演出が転向してきた恒一がクラスメイトに質問攻めにされるシーン。一見明るくフレンドリーなクラスが恒一を歓迎する微笑ましいシーンなのだが、会話をバックに流れる映像はクラスメイト一人一人のバストアップで、別に怖いことなど何もないはずなのに妙に不安を煽る。
なんというか、一種の白々しさ、縁起臭さを感じた。
特に委員長の風見が茶髪君に目配せをするシーンから、彼らの行動が全て一つの統率された、ある目的のために役割を演じるようなものであることが伺える。
夜見山北中学校のルール。それは一つの集団として行動すること。それが単に秘密を守る為なのか、それとももっと恐ろしい、例えば「死」に関わるようなことから逃れるためなのか、まだ分からない。
しかし、もし後者ならクラスの誰一人としておそらくタブーそのものである「見崎鳴」について恒一に教えようとしないのは何故か。口にするだけでも相当の勇気がいるか、そもそもいない人として扱うルールだから口に出せないだけなのか。
一番ズバズバと物を言いそうな赤沢さんが休んでいたのが気になるな。予告には姿が見えたから消されたかもという心配は杞憂だったが(笑) なんらかの説明があるとしたら、彼女からだという気がするな。
今作のヒロインである鳴が、なかなかミステリアスでかなりいい感じ。自ら恒一に忠告を与えているあたり、彼女にまつわる危険は多分彼女の意志によるものではないのだろう。そもそも「見崎」と彼女が同一人物か不明。「見崎」の死の経緯は冒頭で語られていたが、あれは田舎の村社会的なコミュニティで示し合わせられ、改竄された話という可能性もある。どうもこういう舞台でのホラーは、地域の住民が一丸となって恐ろしい秘密を隠している、という展開を連想してしまう。
自分がホラーに期待するものが、霊的ななにかよりも人間の悪意の方だからかな。
ミステリー作家の綾辻行人原作のアニメということで、密かに期待していたこの作品。
この人の小説は数年前にはよく読んでた記憶があるけど、こういうホラーテイストな作品は「最後の記憶」しか読んだことがなくて、むしろ奥さんの分野だと思ってたから割と新鮮である。
舞台は田舎の学校で、転向してきた主人公の榊原恒一は、病院で奇妙な少女と出会う。
ホラーっていうのは雰囲気なんだなーと良く分かる作品作りだった。監督の水島務さんの手がけた作品をWIKIで見てみると、見事にギャグ作品しか見たことがなかったという(笑) まあ割りとブラックなネタを使ってたりするので、ホラー作品もお手の物なのだろう。
今回おおっ、と思った演出が転向してきた恒一がクラスメイトに質問攻めにされるシーン。一見明るくフレンドリーなクラスが恒一を歓迎する微笑ましいシーンなのだが、会話をバックに流れる映像はクラスメイト一人一人のバストアップで、別に怖いことなど何もないはずなのに妙に不安を煽る。
なんというか、一種の白々しさ、縁起臭さを感じた。
特に委員長の風見が茶髪君に目配せをするシーンから、彼らの行動が全て一つの統率された、ある目的のために役割を演じるようなものであることが伺える。
夜見山北中学校のルール。それは一つの集団として行動すること。それが単に秘密を守る為なのか、それとももっと恐ろしい、例えば「死」に関わるようなことから逃れるためなのか、まだ分からない。
しかし、もし後者ならクラスの誰一人としておそらくタブーそのものである「見崎鳴」について恒一に教えようとしないのは何故か。口にするだけでも相当の勇気がいるか、そもそもいない人として扱うルールだから口に出せないだけなのか。
一番ズバズバと物を言いそうな赤沢さんが休んでいたのが気になるな。予告には姿が見えたから消されたかもという心配は杞憂だったが(笑) なんらかの説明があるとしたら、彼女からだという気がするな。
今作のヒロインである鳴が、なかなかミステリアスでかなりいい感じ。自ら恒一に忠告を与えているあたり、彼女にまつわる危険は多分彼女の意志によるものではないのだろう。そもそも「見崎」と彼女が同一人物か不明。「見崎」の死の経緯は冒頭で語られていたが、あれは田舎の村社会的なコミュニティで示し合わせられ、改竄された話という可能性もある。どうもこういう舞台でのホラーは、地域の住民が一丸となって恐ろしい秘密を隠している、という展開を連想してしまう。
自分がホラーに期待するものが、霊的ななにかよりも人間の悪意の方だからかな。
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Another 第1話「Rough sketch -素描-」 感想
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視聴中に感じさせられた得も言われぬ圧迫感が凄かったです。
まだ何も起こっていないのに作品から伝わってくる不気味な雰囲気。
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2012年01クール 新作アニメ another 第01話 雑感
[Another] ブログ村キーワード
Another 第一話 Rough sketch<素描>
■概要
夜見山北中学校3年3組に転入した榊原恒一。初登校日に病院で出会った見崎鳴と再会する。
OPのALI PROJECTア
[新]Another 第1話
[新]Another 第1話
『Rough sketch 』
≪あらすじ≫
その学校の、そのクラスには、誰にも話してはならない“秘密”がある――
1998年、春。
夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15
Another 1話
メガネ率が高い。素晴らしい。
というわけで、
「Another」1話
黒い綾波の巻。
どんよりした不安感が伝わってくる。
雰囲気作りには成功している。
ホラーに水島努って時点で非
Another 1話
第1話に限れば、今期作品の中では抜きん出ているんじゃないだろうか。
Another:1話感想
Anotherの感想です。
原作は知りません。P.A.の新作ということだけで食いついたんですが…。
◎Another第1話Roughsketch素描
優秀なミサキが事故で死ぬ。ミサキは死んでないというフリをクラスでし続けることにした。卒業式までそれはつづいた。校長が席を用意した。女:いい話じゃない。男:ここまではな。...
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