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2018年映画感想①『ブラックパンサー』『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE 』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ちはやふる -結び-』

 アウトプット方法を模索中。


 マジでブログ記事書きたくてもなにも書けない状況が続いているので、試験的に年内に見た映画作品の簡単な感想を並べていきたいと思います。


ブラックパンサー

 去年一気にハマったMCUシリーズ最新作。
 アフリカ系民族の伝統と近未来SFを融合させることで、土地と血脈によるルーツの物語、そしてこれからの世界の話が表裏一体となって展開された。
 特筆すべきは本作のヴィランであるキルモンガーの造形。『スパイダーマン ホームカミング』におけるヴァルチャーもそうだったが、彼らは単なる悪役ではなく、間違いなく現代社会におけるアウトサイダーであり、光/ヒーローがあってこそ生まれた影なのである。
 生い立ちへの憧憬と復讐心を兼ね揃えた複雑な人物造形が、ラストのあの情景の美しさを引き立てる。そして、ホームカミングにおけるピーターもそうだったように、ブラックパンサー/ティチャラもまた、キルモンガーの信条に触れ、激闘を経て、その先の選択をする。
 これからの未来において、社会から虐げられた者たちの怒り、悲哀、そして憧れを決してないがしろにしないという、マーベルヒーローの在り方を見たような気がする。
『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』に匹敵するウェルメイドな傑作です。

 
文豪ストレイドッグス DEAD APPLE

 文豪を擬人化したキャラクター達も、文学作品の名を冠した異能力も、ヨコハマという架空の都市も、武装探偵社やマフィアといった組織群も、すべてがファッション感覚にしか思えなかった。そのはずなのに、いつの間にかそのすべてが物語のためのメタファーとなり、あらゆる配置は必然のものとなり、そこに生きる人々の行動や言葉に確かに血肉が通い、ついにこの劇場版において紛れもない傑作となってしまった。
 多分、わたしは魔法を見たんだと思う。

 分かたれた業によって追い立てられる異能力者達。自らの異能力によって殺されると、それは外形的には自殺として処理される。文豪たちの作品名を冠した異能力が彼らの業そのものであるという構図によって、愚直なまでの『罪と罰』の物語を展開した本作。生きる意志、生命の輝きが持つ原罪に向き合い、すべてを受け入れて絶望の淵に立つ者を救済する。
 『STAR DRIVER 輝きのタクト』そして『キャプテン・アース』のその先の物語であり、『輪るピングドラム』への明確なアンサー。敦が叫んだあの台詞の衝撃は、きっとしばらくは塗り替えられることはないだろう。

「いつだって少年は生きるために虎の爪を立てるんだ」



シェイプ・オブ・ウォーター

 時代背景によって虐げられる者たち。しかしその権威に縋って勝利者然とする者もまた、いずれは自らが信奉するその価値観・空気によって追い立てられていく。人間はみんな何かの奴隷だ。
 異形な者との恋。レトロチックな映像と、幻想的な物語に酔いしれながら、排斥する者される者の両端を描ききった秀作。正直ユリ熊嵐で「もう見た」やつなのでそこまで強く刺さったわけではないですが、マイケル・シャノンの凄絶な表情は、ブレード・ランナーのルドガー・ハウアーを彷彿させるものがありました。過剰に清純な造形にされがちなハンディキャップ持ちの主人公の性欲旺盛な描写など、ある種の俗な表現が豊富にあったのが良かったです。

 何者も悔いたもれ この世の生 あの世の前
 泳ぎを覚えたもれ この世の生 あの世の前



ちはやふる -結び-

 余程のことがない限りは今年のベスト間違いなし。大傑作です。
 かるたという競技の性質と、その歴史そのものが青春物語に完璧に接続されてしまったので、あらゆるカットその一瞬一瞬が永遠に残り得る輝きを放つ。
 
「チャンスにはドアノブがついていない」
 詠まれた札に手を伸ばすかるたのように、それは不意に目の前に現れるものとされる。
 受動的な姿勢を肯定するようなその言葉は、しかし世界に溢れるありのままの音を聴くことによってその性質をかえる。そのドアはそこかしこにあって、自らが線を引いてしまっているだけなのだ。光に憧れて、手を伸ばし続けて、届かなくて諦めて、だけど光は必ずまだそこにある。一線を越えたその先の世界では、きっと今までで一番強い自分が待っている。
 運命戦は運命じゃない。

 仲間と青春を過ごすこと、孤高に強さを極めること。そのどちらの道でも、きっと未来に繋がる何かを残すことができる。
 あらゆる線が結ばれて、延々と未来に繋がっていくのなら、かるたを好きでもそうじゃなくても、きっと人生を懸けてきた意味はあったのだ。
 過去の歴史、今の人々、未来の夢、縦横無尽にすべてが肯定されたかのような衝撃に、深い感動を呼び起こされました。

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アニバタ Vol.6アニバタ Vol.9に寄稿しました。よろしくです。


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